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2023.10.11

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【プロ向け】肩の動きを改善する脳科学テクニック!

超お父さん(以下「超」)

「それでは早速、よろしくお願いします。」

よろしくお願いします。

超「僕は水泳を教えるということを一生懸命考えてやってきたのですが、

そもそも、みんなこの練習、トレーニングをしているけれど、

本当に意味があるのか?という思いがあり、削っていきたいのです。

視聴者さんや、インストラクターの方もそういう目線でも見てくださっているので、

専門家の方にしっかり駄目だししていただきたく、今日はそれをお願いしたいです。」

はい、よろしくお願いします。

専門家と仰られましたが、僕は競馬の騎手、アスリートとして活動しています。

そんな中で、超お父さんさんが仰ったように、

それってどうなの?本当に意味があるの?というトレーニングが、

仲間を見ていて思うことがありますので、共通する点もあると思います。

どの辺りが一番そのように感じますか?

超「特徴的なところで言うと、水泳は肩が柔らかいイメージがありますが、

特に肩回り、中でもよくピックアップされるのは肩甲骨の動きです。

ほかのスポーツと違い、毎回、頭の上で手をさばきます。

それに対して肩甲骨は必要不可欠ですが、僕の経験上、

ただいわゆる天使の羽みたいな、肩甲骨ボコボコ!というエクササイズは、

必要あるのだろうか?と考えてしまいます。」

意味がありませんね。特異性の法則を考えていただきたいです。

聞いたことありますか?

超「ありません」

水泳が上手になるためには、水泳しなければいけない、

競馬うまくなるためには、競馬に乗らなければいけません、というように

とりあえずトレーニングは考えず、水泳をすれば良いという、昔の考えがあります。

それはそれで間違ってはいませんが、そこで何かしら問題があったとき、

うまくできないときにどうすればいいか、という話です。

そこで、例えば肩甲骨はがしなど、天使の羽エクササイズなどを行うわけですが、

それは水泳とは全く別の動きです。

超「そうですね、僕、実際できません、あまり出ません。」

必要ありません。

できないと、そのようなエクササイズをすれば水泳に繋がるかもしれないと

皆さん試されると思いますが、最終的にやるべきことは、

肩甲骨の動きを良くするだけでなく、自分の使うポジションで

練習しなければいけないということです。

肩甲骨はがのような動きは、あまり効果的ではないと考えますが、

これからお伝えするようなワークを行なっていただき、

最終的には、水泳の必要なポジションで自分の動きを取り入れて練習していく、

ということに繋げてほしいと思います。

この記事の内容

実践編

超「お願いします。教えていただけるんでしょうか?」

苦手な動きは何ですか?

超「苦戦するのは、エントリー、リカバリーという手を上げる作業です。

ここからの後半部分、肩より上の部分で、

肘の位置をキープしながら水面に持っていくという動きですが、

どうしても肘が落ちたり、柔軟性、肩甲骨の動きが悪く、ぺたーっとなる方が多いです。

肘の位置をキープしたまま前に持っていくというところで苦戦していますね。」

わかりました。

どのような動きか、について少し専門的な話をさせていただくと、

肩関節の外転、肘は曲がっているので肘の屈曲、

肩関節の内旋プラスポジション的には屈曲というポジションです。

全部を組み合わせて、こんなことを知っても意味がないと思われるかもしれませんが、

僕たちは歩いているとき、どうやって歩きますか?

超「どう歩く…?自然に歩いています」

自然に歩きますよね。

そんなことを考えて歩く人もいないと思いますが、何が言いたいかというと、

僕たちの身体は、対角線の関節が協調性を保って動くようにできているということです。

繋がって動いていますね。

人間の自然な働きとして、手と足が自然と動いて歩いています。

自然な脳の働きによって、身体の筋肉が活性化されたり抑制されたり、

これが無意識のうちに起こります。それを利用します。

今、右肩のポジションを作ってもらえますか?

動かしてみたりして、この時の身体の硬さを覚えておいてください。

これと全く逆の動きを左の股関節で行います。

つまり、こことここは繋がっています。

イタリオカプニング、セントラルジェネレイタンスといった

神経学的な仕組みがありますが、考えなくても大丈夫です。

左脚をまず外捻りしてから、右足をクロスします。

そして、お尻をきゅっと締めて、膝はしっかり伸ばして、右にねじっていきます。

左脚のかかとをしっかり踏んで、地面を押しておく。

超「結構大変ですね。

体重はかかとにのせるようなイメージですか?」

そうですね。

一旦腕を下ろし、もう一度腕を上げてどのくらい行けるか確認してみてください。

さきほどより行きやすくありませんか?

超「確かに、腹筋をとても使っている感じがします。」

もともと超お父さんは動きはできているので、それほど変化がないかもしれませんが、

そもそも上に手がいかないという人、試してみてください。

自分のポジションで確認し、脚のポジションを作って、右足は曲げておいてください。

さきほど言った通り、このポジションは水泳で使わないので、

この足のポジションを作り、ここで腕の動きを何度か行なってみます。

超「ここで水泳の動きをやってみるんですね」

両手やってみてもらえますか?

右と左の動きが違いませんか?

超「動かしやすさが全然違います」

そうなんです。

このポジションで、まずは肩はこうやって動く、ということを学習します。

最終的に、感覚として覚えたら、脚のポジションがなくてもできるようになってくる、

練習に繋げていくということです。

今度は反対側を行なってみましょう。

同じように右足を外にひねって、足をクロスすると、

伸展内転外旋という、肩の動きと逆の動きができます。

肩が肘屈曲、内旋外転、わけがわからないかもしれませんが。

超「形だけ分かれば出来ますね」

そうですね。

今、骨盤がついていってしまっているので、

骨盤はできるだけまっすぐ、後ろの足は伸ばして。

これでもう一度腕を回してみます。

超「当たり前ですが、利き手のほうがやりやすいですね」

やりやすいですか?

超「僕は右利きなので、左のほうが難しいです」

なるほど。

ではもう少し左脚を前に出して、しっかりおしりをキュッとしめながら、

前の足の膝は曲げて後ろの足の膝は伸ばす、そして腕を動かしてみます。

さきほどと比べて、動かしやすさはどうですか?

超「さきほどより、肩甲骨とかがすっと上がるイメージです。」

これはテストなので、必ずしも全員に効くというわけではありません。

効かない場合は、他にも作戦がありますので、、それもお見せします。

この、腕を上げる動きって肩の力を使いますよね。

三角筋というところなんですが、三角筋の神経は何神経でしょうか。

超「わかりません」

腋下神経という神経で、特に腕の動きを行なっている人などが、

筋肉の間で引っかかっていることが多いです。

超「詰まっているような感じですね」

詰まっている感じとかがあるので、大体この辺ですね。

ここあたりが詰まっていることが多く、問題だったりするので、

一度筋力テストをします。

肩を上げて、僕の手を上に押していってください。

反対もいきますね。

両方とも筋力的には同じくらいですが、

もう少しぐっと力が入ってもいい気がします。

肘を20度くらいに曲げて、肩から内捻りします。

この状態で上に伸びて、顎を引いて首の根元から頭を左にします。

右の肩と頭を離すようにすると、肩の下あたりがピーンと張る感覚ありませんか?

これが腋下神経という神経です。

これを動かします。

水泳の前にストレッチなど行なっても構いません。

超「僕ずっと水泳やっているので、これわかります。

ここが伸びてたら泳ぎやすいだろうという感覚がすでにあります」

スイッチが入っているんです。

一度リラックスして、再度筋力テストをします。

超「力が入る!」

では反対も行いましょう。

超「ああ、ここですね、わかります」

そうですね。覚えてしまって、水泳の前にやってみてほしいです。

超「これ見ている人にやってあげたいです!」

ポイントは、ストレッチをかけるのではなく、動かしてあげることです。

超「つい、ストレッチをしがちです」

ストレッチ、いわゆるスタンディングストレッチ的な、

長くゆっくり伸ばしましょう、という目的ではないのです。

神経の長さを変えるわけではなく、神経を少し動かして、引っかかりを取ってあげる。

血流を良くしてあげることで、神経自体の代謝がよくなります。

超「そういうことなんですね。

僕はこの感覚をストレッチという常識でいました。」

ではもう一度、筋力テストをします。

超「入る!本当だすごい!」

全然違いますね。

これでもう一度、さきほどの水泳の動きをやってみるとどうすか?

超「全然違う!現役の時にやりたかったです。

すごいです。これレッスンの時にも使います。」

ぜひ。多分、多くの方に効果が出ると思います。

僕も使っているテクニックですので、皆さんも試してみてください。

重要なのは、柔らかいことではなく、柔らかくなった筋肉を自分で使うこと、

そこで筋力を発揮できるのか、これが重要です。

超「これ気持ちがいいですね、指先まで血が巡っているのがわかります」

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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