皆さんこんにちは、宮崎ほくとです。
四十肩・五十肩・野球肩など、肩の痛みや動かしにくさに悩んでいる方はとても多いですよね。マッサージやストレッチをしても、なかなか改善しない——そんな経験はありませんか?
結論からお伝えすると、肩の問題は「肩そのもの」ではなく、脳の働きが関係していることが少なくありません。私がいつもお伝えしているのは、「痛みがある場所に必ずしも原因があるとは限らない」ということです。
この記事では、脳のある部分を活性化することで肩の痛みや動きにアプローチする、脳科学に基づいた意外な方法をご紹介します。指を使った簡単なエクササイズなので、ぜひ一緒に試してみてください。

肩の問題のカギを握る「脳幹網様体」とは
今回注目するのは脳幹網様体(のうかんもうようたい)という部分です。ここが正常に働いていると、同じ側の半身の痛みを抑制してくれる働きがあります。たとえば右の脳幹網様体なら、右半身の痛みを遠心性で抑えてくれるのです。
それだけでなく、血圧のコントロール、屈筋と伸筋群のバランス調整、筋肉の緊張度合いのコントロールなど、さまざまな役割を担っています。つまり、ここがうまく働いていないと、肩をはじめ体のあちこちに問題が起こりやすくなるのです。

脳幹網様体と深く関わる「長指伸筋」を動かそう
この脳幹網様体と深い関係にあるのが長指伸筋(ちょうししんきん)という筋肉です。腕を出したときに肘のあたりにある出っ張りから、人差し指・中指・薬指・小指へと伸びている筋肉です。
この筋肉をしっかり動かすことで、脳幹網様体を活性化し、肩の痛みや可動域にアプローチしていきます。それでは、実際のやり方を見ていきましょう。

ステップ①:まず肩の可動域をチェック
エクササイズの前に、今の肩の状態を確認しておきましょう。右・左それぞれ、腕を前から、そして横から上げてみてください。左右で硬さや上がりにくさに差がないかをチェックします。
動きが硬い方、上げにくい方を見つけたら、その側でエクササイズを行っていきます。

ステップ②:長指伸筋のエクササイズ
このエクササイズの目的は、長指伸筋を最大限に動かすことです。「最大限にストレッチ→最大限に緊張」を繰り返していきます。
ストレッチのポジション
まず指の第1関節から順に曲げて握り込み、その状態で手首を曲げます。すると、肘の出っ張りから指までの手の裏側に強いストレッチを感じるはずです。この感覚を確認してください。

緊張させるポジション
次にリラックスして手を広げ、今度は緊張させていきます。指を親指から最大限に開き、指をそらせ、手首を反らせ、肘を伸ばします。そして肘から思いっきり近づけてくるように動かし、筋肉が緊張している感覚をしっかり感じましょう。


※手のひらや指にピリピリする感覚が出た場合、それは神経です。神経にテンションがかかりすぎると良くないことがあるので、その時は肘を曲げて行ってください。
最初はかなりきつく感じると思うので、2セットほどを目安に行い、もう一度肩の可動域をチェックしてみましょう。
ステップ③:もう一度可動域をチェック
元のポジションに戻り、エクササイズをした側の肩の可動域を確認します。多くの方で肩が動かしやすくなっているのを実感できるはずです。ぜひビフォーアフターを比べてみてください。

動画で動きを確認する
動きの細かいポイントは、こちらの動画で実際の様子を確認してみてください。
まとめ
肩の痛みや動きの問題は、肩だけをほぐしても改善しないことがあります。今日のポイントを振り返りましょう。
- 痛みのある場所に必ずしも原因があるとは限らない
- 脳幹網様体は同じ側の半身の痛みを抑制する働きがある
- 脳幹網様体と深く関わるのが長指伸筋
- 「最大限ストレッチ→最大限緊張」を2セット行う
- ピリピリ感が出たら肘を曲げて調整する
肩のケアがうまくいかなかった方こそ、神経・脳へのアプローチを試す価値があります。ぜひ日常に取り入れてみてください。
