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2023.09.27

  • 脳と身体の仕組み
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肩甲骨の正しいはがし方【コレを知らずに剥がそうとしてませんか?】

今回は、肩甲骨の動きを良くする方法をご紹介します。

一般的に流行っている肩甲骨はがしですが、どのような状態かというと、

肩甲骨が癒着している状態、肋骨やその周りの組織についてしまい、

うまく動かなくなっている状態のことで、よく起こります。

そうなると、肩甲骨は肋骨の上を滑るように動くので、そこの筋肉の動きが悪くなることで、

必然的に呼吸に関わる筋肉の働きも悪くなり、呼吸は浅くなります。

さらに肩甲骨は、首の筋肉や舌骨の筋肉なども繋がっているので、

首や舌や、口の中の筋肉の不調、喉の不調にも繋がりかねません。

そのため、肩甲骨の動きを良くするはとても大切ではありますが、

筋肉の癒着や筋膜の癒着を、頑張って取ろうとする方が多いです。

そのときに頑張って引っ張ったりほぐしたりしても、その場ではなかなかほぐれてくれません。

それは、僕たちが普段動き続けてきた結果として、

結合組織がそこに癒着を作り、動きを悪くしているからです。

最終的には取りたいのですが、はがすためには何をするべきかというと、

脳の中で自分の肩甲骨を、体から分けて使えるように分離してあげる、マッピングが必要です。

肩甲骨・肋骨・肩周りが、脳の中で全て一つのものとして認識されてしまっていることがよくあるので、

肩甲骨・肋骨・鎖骨や上腕骨などが「全てバラバラのパーツである」ということを

もう一度脳に認識させることで、肩甲骨の動きは徐々に良くなります。

動かしていくことやほぐしていくことも、もちろん助けのひとつではありますが、

まず最初に大切なことは、感覚を良くしていくことです。

僕は、センサリービフォーモーターというコンセプトをよく用いますが、

僕たちの脳の運動野の隣に、感覚野があります。

この感覚野の働きが良くなることによって、運動野の働きも良くなり、動きが良くなります。

意識してみると、肩甲骨は感覚を感じることが少ないです。

目を瞑り、自分の肩甲骨はどうなっているのか、感じてみてください。

自分の肩甲骨がどのような形をしていて、どこについているか、

はっきりと意識できる人は、おそらく非常に少ないと思います。

そこで、僕は今ここで横たわっているのですが、床を使います。

床を使って肩甲骨を動かしていくことによって、感覚が脳に伝わり、

肩甲骨の動き、どのような形なのか、どのような状態にあるのかを脳が認識し始めます。

そうすると、肩甲骨、ひいてはその周りの動きが徐々に良くなり、

最終的に肩甲骨が剥がれていきます。

これを皆さんと一緒にやっていこうと思います。

腕の動きをチェック

肩甲骨剥がし、肩甲骨のエクササイズを行なっていきますが、

肩甲骨の動きとは、基本的に腕の動きを良くし、サポートするものです。

そのため、まずは腕の動きを確認します。

最初に、小脳の動きをチェックします。

これは小脳の中でも、中外側・栓状核・球状核と部分のチェックです。

どちらかやりにくいところがありますか?

ハルナさん(以下「ハ」)「右側」

右側ですね。

基本的には両方行って大丈夫です。

ハルナさんは右側の肩を動かしていきます。

エクササイズ

床に寝たら、はじめに、肘を伸ばして腕を天井に向けます。

膝を立てても大丈夫ですので、この状態で天井に向かってパンチします。

この時に感じてほしいのは、肩甲骨が床を滑るように動く感覚です。

引いていきます。パンチして、引いて。

引く時には、床を押してくるような、床に滑り込ませて肩甲骨を中に入れてくる、

そんな感覚を意識してください。

パンチする時には、出来るだけ腕を高く届かせよう、という意識を持つと良いです。

僕たちの体は、何か目的があった方が動きが良くなることが実は分かっています。

ただ肩甲骨を動かそうとするより、何かをパンチする、ものを押すなどの指示を与えることで、

それだけでも、体の動きは変わります。

次にここ(こぶし)を出来るだけ動かさないように、自分の耳に向かって(肩甲骨を)上げていきます。

この状態で、同じようにパンチして下さい。

上げたまま、引いて、パンチして、

肩をきりんと上げたまま、引いてきて、パンチして、引いて。

基本的に肩甲骨の動きというのは、挙上と下制(上と下)、内転と外転、

それから情報回旋という、下側がハの字のように開く動きと下方回旋、

上側が下がってくる動きがあります。

そのような動きを組み合わせて、全部の可動域を通すことによって、

自分の脳の中で、肩甲骨がどのような動きを出来るのか、その認識がクリアになります。

それが、肩甲骨を剥がしていく第一歩です。

次に、今度は少し難しいですが、もう一度腕を前に出して、

自分の腰骨に向かって肩甲骨を下げていきます。

少しスライドさせるような感じで、この時に肘が上がりやすいので

肘は曲げないようにして、肩甲骨を下げて肩を下げていきます。

このまま下げたまま、またパンチして、引いて。

少し難しいですが、自分でも少し動かしてみて下さい。

苦手と感じる動きを特に練習してほしいのですが、

さらに腕の内旋と外旋を加えていきます。このポジションでいきましょう。

ここの肩関節から内捻りして、パンチして、引いてきて、パンチして引いてきて、次は外旋です。

同じように引いて、パンチして、引いて。

肩を上げた状態で行っても構いませんが、今日は苦手なところを特に動かしました。

リラックスして、床についている右と左の肩甲骨のついている感じを比較すると、

今の感覚はどうですか?

ハ「こっち(右側)の方が、床にペタっとついている」

右側の方が床についている感じがするのですね。

それだけ肩甲骨の感覚が出てきてるということと、

実際に、その周りの筋肉がリラックスし始めているということです。

感覚の認識が増えることによって、無駄な緊張を解いてくれています。

では立ち上がってみてもう一回チェックをしてみましょう。

ハ「全然楽だ!」

動かしやすいですよね。

ハ「全然違う!」

ハルナさんは特に、この肩甲骨の動きが必要だったのかもしれません。

今、自分の体はどうなっているか?と感覚を足しながら動かすことによって、

脳は自分の体を認識し直し、無駄な緊張を解いてくれ、動きが良くなります。

その動きを続けていくことによって、最終的に筋膜の癒着や、

ついてしまって動きが悪くなった状態が変わっていきます。

このようなエクササイズはその場でも効果が出ますし、

長期的にはもっと効果が出ますので、皆さんも是非続けてやっていただきたいです。

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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