肩甲骨の正しいはがし方【コレを知らずに剥がそうとしてませんか?】

肩甲骨の正しいはがし方【コレを知らずに剥がそうとしてませんか?】

こんにちは、宮崎ほくとです。今回は肩甲骨の動きを良くする方法をご紹介します。

結論から言うと、肩甲骨は「頑張って引っ張ってはがす」のではなく、脳に肩甲骨を認識し直させることで動くようになります。世に流行る「肩甲骨はがし」でなかなか変わらなかった方こそ、試してほしい方法です。

肩甲骨の正しいはがし方を解説する宮崎ほくと

そもそも「肩甲骨はがし」とは?なぜ大切なのか

肩甲骨はがしが必要な状態とは、肩甲骨が肋骨や周囲の組織に癒着して、うまく動かなくなっている状態です。肩甲骨は本来肋骨の上を滑るように動くため、ここが動かないと——

  • 呼吸に関わる筋肉の働きが落ち、呼吸が浅くなる
  • 肩甲骨は首の筋肉や舌骨の筋肉とも繋がるため、首・舌・口の中・喉の不調にも繋がる
肩甲骨が肋骨に癒着して動きが悪くなっている状態のイメージ

「引っ張ってはがす」がうまくいかない理由

多くの人は、癒着を頑張って引っ張ったりほぐしたりしようとします。でも、その場ではなかなかほぐれません。癒着は普段の動きの結果として結合組織が作ったものだからです。

最終的に癒着は取りたいのですが、そのために必要なのは、脳の中で肩甲骨を体から分離して使えるようにする「マッピング」です。肩甲骨・肋骨・鎖骨・上腕骨が脳内で“ひとかたまり”に認識されていることが多いので、「これらはバラバラのパーツだ」と脳に再認識させると、肩甲骨は徐々に動くようになります。

カギは「感覚が先、動きは後」(センサリービフォーモーター)

まず大切なのは感覚を良くすること。僕がよく使う「センサリービフォーモーター」という考え方です。脳の運動野の隣には感覚野があり、感覚野の働きが良くなると運動野の働きも良くなる——つまり動きが良くなります。

試しに目を瞑り、自分の肩甲骨を感じてみてください。形も位置もはっきり意識できる人はごく少数のはず。そこで、床を使って肩甲骨を動かし、その感覚を脳に伝えていきます。

目を瞑って自分の肩甲骨の位置や形を感じ取るチェック

肩甲骨マッピング・エクササイズ【実演】

まず動かしにくい側をチェック。ハルナさんは「右側」がやりにくいとのこと(基本は両側行ってOK)。

肩の動かしにくさを事前にチェックする

ステップ1:天井へパンチ

床に寝て(膝は立ててOK)、肘を伸ばして腕を天井へ。そのまま天井に向かってパンチ→引くを繰り返します。感じてほしいのは肩甲骨が床を滑るように動く感覚。引くときは床に滑り込ませるように、パンチはできるだけ高く届かせる意識で。

床に寝て腕を天井に向けパンチするエクササイズ
パンチと引く動作で肩甲骨を床に滑らせる感覚を意識する

ポイントは、「肩甲骨を動かそう」より「何かをパンチする・押す」という目的を持つこと。目的があるだけで体の動きは良くなることが分かっています。

ステップ2:挙上・下制・回旋を通す

次はこぶしを動かさず、肩甲骨を耳に向かって挙上したままパンチ。肩甲骨の動きには挙上と下制(上下)・内転と外転・上方回旋と下方回旋があります。これらを組み合わせて全可動域を通すことで、脳内の肩甲骨の認識がクリアになります。これが、はがしていく第一歩です。

こぶしを動かさず肩甲骨を耳に向かって挙上させる

続いて腕を前に出し、腰骨に向かって肩甲骨を下げて(下制)パンチ。肘が上がりやすいので、肘は曲げずに肩を下げるのがコツ。さらに腕の内旋・外旋も加えていきます。苦手な動きほど重点的に練習してください。

肩甲骨を腰骨に向かって下げながらパンチする

ステップ3:立ち上がって再チェック

立ち上がって確認すると、ハルナさんは「全然楽だ!全然違う!」。「今、自分の体はどうなっているか」と感覚を足しながら動かすと、脳が体を認識し直し、無駄な緊張が解けて動きが良くなります

トレーニング後に肩の動きが軽くなったことを確認する

まとめ:肩甲骨は「脳への地図づくり」で動き出す

  • 引っ張ってはがすより、脳に肩甲骨を再認識させる方が効果的
  • 肩甲骨・肋骨・鎖骨・上腕骨をバラバラのパーツとして脳にマッピング
  • 感覚が先、動きは後(センサリービフォーモーター)
  • パンチ+挙上・下制・回旋・内外旋で全可動域を通す
  • 目的を持って動かすと動きが良くなり、続けるほど癒着も変わっていく

その場でも効果が出ますが、長期的にはさらに変わります。ぜひ続けてみてください。

あわせて読みたい関連記事

動画でも実演しています。あわせてご覧ください。

ありがとうございました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール