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2023.09.22

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【首が前に出る姿勢】を矯正する方法 

皆さんこんにちは、宮崎北斗です。

今回は、頭が前に出てしまう悪い姿勢の直し方についてお話しします。

頭が前に出ていると、見た目の悪さだけでなく、首への影響、脳の血流への影響などがあり、

その結果、酸素や集中力の低下や頭の回転の悪さなど、さまざまな不調の原因に繋がります。

僕は、日本で7人しかいない応用神経学の資格を持ったプロアスリート競馬の騎手として、

この問題の原因から、解決方法まで具体的にお伝えしていきます。

エクササイズの前に、首が悪いポジションになってしまう理由について説明します。

この問題の原因となる場所は、大きく分けて3カ所あります。

一つは首、二つ目は内耳/三半規管/前庭器官のバランスを感じる器官です。

そして三つ目は眼です。僕たちは視覚情報でも自分の姿勢を保っています。

首が悪いポジションになるのは、この3カ所のどこかしらに問題が起こっているからです。

問題というと、何かしらの病気や怪我を懸念するかもしれませんが、

僕が言う問題というのは、脳が正しいポジションを忘れている、

神経の働きが悪くなっている状態などのことを指しています。

最初に首の問題です。

まずここをカバーしていきたいと思います。

首は、正しいポジションをトレーニングしていくことが大事ですが、

トレーニングするのは筋肉ではありません。

筋肉ではなく、脳に正しいポジションを思い出させる、という

神経の働きを思い出させることが非常に重要です。

つまり、良いポジションにいるときに、働く神経をきちんと働かせてあげることです。

もう一つ重要なのは、首だけではなく、神経の問題です。

首は、胸椎や腰椎、その下の背骨に乗っているということが重要なのです。

2017年、韓国の大学の研究で、首の悪いポジションを治すために、

首のエクササイズよりも、上部胸椎のエクササイズの方が実は有効である、

ということが証明されています。

その観点からも、上部胸椎、首の良いポジションを脳に教えてあげる

エクササイズをご紹介していきます。

このエクササイズの後に、前庭器官、バランスを感じる器官のエクササイズをご紹介します。

この記事の内容

エクササイズ

このエクササイズのポイントは、手と頭で抵抗し合うことです

最初のエクササイズは、座っていても、立っていても、どちらでも大丈夫です。

まず自分の片方の手を頭の後ろに置き、骨盤を立ててまっすぐ高く、良い姿勢を保ちます。

そして自分の手を押すように、頭を後ろに引いていきます。

この時に少しあごを引きつつ、後ろに引くにつれて高くなっていく感覚を意識しながら、

この状態で5〜10秒、抵抗を続けます。

これを1セットとして、3セットぐらい行ってください。

次に、同じポジションで、頭を動かしていきます。

まず左右に首を旋回していきます。

出来るだけ高く姿勢を保って、この状態で手を離します。

できるだけ背骨が崩れないように行ってください。

このポジションを作ったまま首を動かしていきます。

これで1セットが終わりです。

次に、上部胸椎に動きを作っていきます。

この上部胸椎の動きをする時、まず片方の膝を抱えて、

自分の胸が斜め上に向かって伸びていくように、膝を引き付けながら胸を前に出していきます。

リラックスして、また前に出して、リラックスして。

背骨はどんどん長くなって、胸は前に出ていく、この動きを反対の足でも行っていきます。

片足3〜5回を両足3セット行います。

後ろに反ったり、頭が後ろにいってしまいがちですので、注意してください。

そうではなく、頭と首はリラックスして、まっすぐ乗るポジションで、

胸を前に出していくことを意識して行なってみてください。

以上で上部胸椎と首のエクササイズは終わりです。

バリエーションとして、足を引きつけてこのポジションで少し左右に側屈してみる、

同じことを反対の足でも行う、ということも試してみてください。

このエクササイズはどこでもできますので、会社での休憩時間に行ったり、

ご自宅でのリラックスタイムでの習慣などにもしていただきたいです。

次に、バランスを感じる前庭器官、耳の奥にある内耳です。

これが僕たちのこの悪い姿勢にとても大きな影響を及ぼしています。

僕たちがこういう姿勢になっているときに、脳のバランスを感じる器官はどうなっているかというと、

この状態を、まっすぐバランスがとれた状態という風に感じてしまっています。

僕たちの半規管には、大きく分けて、前に向かっているのを感じる器官と、

後ろに向かっているのを感じる器官、そして横に頭が向く器官、この3つがあります。

前に向かっているのを感じる器官がうまく働いていない時、脳は、

後ろに向かっているのを感じる半規管が働き過ぎているように感じてしまうのです。

つまりまっすぐに立った状態、この状態で

後ろに向かっていることを感じる半規管が働き過ぎている、と脳は感じます。

この状態が常に後ろに倒れている後ろに倒れている後ろに倒れている、

このように脳が感じていると、その状態をまっすぐに戻すためには、

頭を前に出してバランスを取る、となってしまうのです。

これを防ぐために、頭が前に向かうのを感じる半規管をトレーニングしていくことが必要です。

このエクササイズは、皆さんの直感に反します。

頭が前に向かうポジションであれば、頭を後ろに持ってきたくなりますが、

そうではなく、頭を前に持ってくるエクササイズが必要です。

そして、最後に目です。

目も、僕たちの頭のポジションにとても大きな役割を果たしています。

ただ、ここをカバーすると、非常に広いトピックになってしまうので、

今回は伝えたいのは、目と前庭器官と三半規管というのは

非常に密接な関係にある、ということです。

前庭器官が良くなれば目も良くなり、目が良くなれば前庭器官も良くなります。

次は、そのための、目と前庭器官を組み合わせて反射を使ったエクササイズをご紹介します。

こちらは、先ほどの首のエクササイズで効果が得られてきた方も

ぜひ行っていただきたいエクササイズです。

多くの場合、首が前に出てしまう姿勢は、前庭器官が大きな原因になっていることが多いです。

やり方は、実はとても簡単です。

行う方向を、右下、下、左下この3カ所だけを覚えてください。

この方向に首を動かしていきます。

自分の目の前の斜め下、下、左下に線をイメージして、

その線を鼻の頭でなぞっていくイメージで行ってください。

壁などに、自分の視点を固定するターゲットを見つけてください。視力表でも良いです。

自分の目線の高さに視点を固定できるものをまず最初に見つけてください。

指でも大丈夫です。

視点を固定できるものに目線を合わせて、

先ほどの3つの方向に頭を動かします。

まず最初に、右下から行います。

右下に頭を動かす時に、目線を一緒に動かすのではなくて、

必ずターゲットに目線を固定したまま、動かします。

戻る時は、ただ戻るのではなく、目を瞑って5秒かけて戻ります。

5,4,3,2,1で目を開けて、これをできるだけ早く動かしてください。

これを5セットほど、下と左下でも同じように行います。

これだけですが、この3方向の中で、うまく視点を固定できない、頭を動かせない、

という方向が、見つかるかもしれません。

見つかりましたら、その方向を重点的に練習してみてください。

他の方向はやらなくて大丈夫です。ここが重要なポイントです。

もし苦手な場所が見つかりましたら、その方向だけを練習してみてください。

目線がどうしても一緒に動いてしまう場合には、最初はとてもゆっくりなスピードで動かして、

目を瞑ってまっすぐに戻す、ということを試してみてください。

そうすることで、自分の三半規管をトレーニングできます。

徐々に速いスピードでも目線が追いついていくように、

トレーニングされた三半規管は、自然と姿勢に反映されていきます。

首のエクササイズ、上部胸椎のエクササイズと組み合わせることで、

非常に強力な効果を発揮してくれます。

皆さんもぜひその2つのエクササイズを組み合わせてやってみてください。

これで多くの問題を解決できると思います。

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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