デスクワークで首がガチガチ、上を向くと痛い、肩こり首こりがずっと取れない——そんな悩みはありませんか?
こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学に基づいて「脳から体を変える」トレーニングをお伝えしています。
結論からお伝えすると、いくつかの箇所を「触りながら動かす」だけで、首の動きはその場でラクになります。怪しい話に聞こえるかもしれませんが、これはオカルトではなく感覚情報と脳の関係を使った方法です。今回はその仕組みと、はるなさんへの実演を紹介します。
なぜ「触るだけ」で首がラクになるのか
「触るだけ」と聞くと胡散臭く聞こえるかもしれません。でも、僕たちは体からの感覚情報をもとに体を動かしています。意識しない脳が、自分の体が今どんな状態かを正確に把握できていないと、動きの悪さや痛みが現れることがあります。だから触って感覚情報を脳に教えてあげると、首の動きは変わっていくのです。
例えば、はるなさん、腰が痛い時はどうしますか?
はるなさん(以下「は」)「あー痛い(腰をさする)」
そう、それです。なぜ腰が痛いと腰を触るのか?
は「知らない」
実は皆さん無意識にセルフヒーリングのように、自分で自分の体を治そうとしているのです。脳が「腰に違和感がある、そこで何が起こっているのか情報が欲しい」と思うから腰を触る。もし腰の神経がうまく働いていないなら、手で神経を代用して腰の状態を感じ、腰の感覚をもう一度脳に教えている——それを無意識にやっているわけです。
では、なぜ自分の体なのに脳が把握できていないことが起こるのでしょう。例えば普通に立っているとき、何も触らずに自分の腰骨がどれくらいの高さにあるか、どこまでが腰でどこからが胸か、正確にはわからないと思います。脳は自分の体に対して、意外と十分に情報を認識できていないのです。
逆もあります。車を運転する人にとって車は自分の体ではありませんが、右ハンドル車なら左側ギリギリの道も走れます。脳は自分の体を忘れることもあれば、体でないものを体のように認識することもある。車をどれくらい正確に認識できているかで、コントロールの鮮明さが変わります。体もまったく同じで、自分の体を正確に認識できると、正確にコントロールできるようになります。この理論を使って、今日ははるなさんの首をラクにしていきます。
まず首の動きをチェック
今日は首が痛いですか?
は「ちょっと左首が痛い、上を向くのも痛い」
触る3つのポイント
やっていただくのは3ヵ所を触り、さらに触りながら動くことです。1つ目は眉間から頭のてっぺんあたり。

2つ目は乳様突起(にゅうようとっき)、耳のちょうど後ろの骨の出っ張りです。

3つ目は後頭骨の一番下、首と頭の付け根です。

こうして見ると、乳様突起・鼻の頭・後頭骨の一番下があり、頭が首に乗っかっているのがわかります。そこを認識しながら動いていきます。
トレーニング①:3点を触りながら動かす
はるなさんは左が痛いので、左手の小指を目頭・鼻の頭に、親指を乳様突起(耳の後ろ)に当てます。反対の手は後頭骨の一番下(後ろ)に当てます。

この3点を触っている感覚がありますね。3点を結んだ線の真ん中あたりをイメージして、そこから小さくていいので左右に動きます。少し左を何回か向く感じです。

これをやるだけでも、最初に左右を向いた時より動きがクリーンになっています。「ここに頭は乗っているよ」と感覚で認識しているわけです。次に3点を触りながら、その点を動かすように頭を軽く上下に動かします。何回かできたらOKです。

手を離して、もう一度左右に倒したり向いたりしてチェックします。いかがですか?
は「上に少しいくようになった。痛いけど、少し楽になった!」
⚠️ 首の運動は強く動かさず、ゆっくり優しく行ってください。痛みが強く出る動きは避け、無理のない範囲で行いましょう。
トレーニング②:頭頂を押し上げながら首を動かす
次に。首を動かすとき、首の骨の配列を崩しながら動いていることが多くあります。首の骨は一つ一つが上に積み上がって乗った状態で、それぞれが綺麗に動くと良い動きになります。
まず左手をつむじの辺りに置き、手を上に押すようにしながら上に伸びます。軽く顎を引き、同時にかかとを下に押し下げる感じで行うと、上にぐーっと伸びます。まずは両手で押さえ、上に伸びている圧を保ちながら頭を左右に回します。

少しジャリジャリと滑らせるような感じです。動かす中でテンションが抜けないよう、ゆっくり動きながら上に押します。次に右手を離し、左手をぐっと上に押しながら、ゆっくり左に倒していきます。圧が抜けないように、もう少し顎を引いて自分の手を感じてください。上に押して押して、軽く顎を引きながらもっとゆっくり。

今、自分の手にグッと伸びている感じが分かりますか?
は「うん」……(何回かできたら)横も倒してチェック。「横は全然良くなった」
横が良くなりました。今行った左側の動きがすごく良くなっています。このように骨の動きの感覚を脳に思い出させ、先ほどの触り方をするだけで、体の動きは変わっていきます。
まとめ
痛みがある場合はこのエクササイズだけで完全には取れませんが、デスクワークの後などにこうして少し動かすだけで、首は結構ラクになります。ぜひ試してみてください。
- 「触るだけ」で首が変わるのは感覚情報を脳に教えているから(オカルトではない)
- 触る3点は眉間〜頭頂/乳様突起/後頭骨の下
- 3点を触りながら小さく左右・上下に動かすと首がクリーンに動く
- 頭頂を上に押し上げ、圧を保ったまま首を回す・倒すとさらに改善
- ポイントは骨の配列を崩さず、感覚を脳に思い出させること
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