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2023.08.23

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顎の問題を改善する方法【三叉神経のワーク知ってますか?】

こんにちは、宮崎北斗です。

今回は顎の問題、顎関節症や顎の開き方、顎の痛みなどにアプローチする治療法をご紹介します。

今回ご紹介する方法は、日本国内ではほぼ広まっていない情報です。

僕が勉強している機能脳神経学に基づいている方法なのです。

色々な方に試してきた結果、かなりの確率で効果があるので、ぜひご紹介します。

本来であれば有料級の情報ですが、皆さんにはぜひ知って、良くなってほしいので、

ここで無料公開することを決めました。

まず皆さんには、なぜ顎の問題が起きるのか、その原因を知ってもらいます。

これは間違いなく三叉神経の問題です。

三叉神経の働きを考えた時、どういうことをする神経なのかを知って、テストし、

刺激・トレーニングをしていくことが大事になります。

だから単純に筋肉をほぐしたり、顎の骨のずれている位置を直したりするだけでは治りません。

そういうことを指導されたことがある方もいると思います。

そういったことは頭の片隅に置いて、まっさらな頭で読んでみてください。

それでは、三叉神経の働きを皆さんにお伝えしていきます。

まず顔の感覚です。

触られるような感覚、温かい・冷たい・針で刺されるような感覚、バイブレーション。

そして口の中は歯・舌・上顎など、こういった場所も三叉神経の支配になっています。

それから耳の一部、鼓膜、これも三叉神経の支配です。

耳の近くで鳴る大きい音、これに対して鼓膜の震えを止める筋肉、これも三叉神経の支配です。

それからアンモニアと、自分の体に対して危害が起こり得る可能性のある匂いに対しての反応、

これも三叉神経です。

それから前側、2/3の脳を包んでいる髄膜という膜組織、これの支配も三叉神経です。

挙げ出したらきりがないです。それと顎の筋肉です。

顎を閉じたり開いたりする筋肉と側頭筋という筋肉、この辺が全部三叉神経の支配になっています。

それぞれチェックしていきたいですが、顎の筋肉を考えた時に筋肉を支配してる神経核は、

橋三叉神経核というものなので、そこの部類を皆さんには特にチェックしてもらいたいと思います。

感覚のチェック

それを考えた時に最初にチェックしなければならないのは、もちろん顎の筋肉の働きです。

まず、口を大きく開けてみます。

この時に見てほしいのは今の口の開き方、痛みが出ないのかです。また、そういったことと同時に、

鏡の前で開けて見て、顎が左右どちらかにずれないかな?開く時に顎がずれないかな?と

チェックしてください。

まず顎が右にずれる場合、右の三叉神経に問題があるということになります。

逆に左に顎が開く場合は左の三叉神経に問題があるということになります。

次に歯をかみしめるようにして、力を入れていきます。

左右の筋肉の張り方や柔らかさ、どれぐらい発達しているか?などをチェックしていきます。

多くの場合は筋肉が柔らかい方、筋肉の発達が十分ではない方、筋肉が小さい方が三叉神経に

問題がある方です。

そして同じように、側頭筋も触って、グッグッと噛んでみます。

うまく筋肉に力が入らない方、柔らかい方が見つかったら、そちら側がもしかしたら三叉神経に

問題があるのではないか、という判断ができます。

皆さん、どちらかに顎の問題があるというのを発見できたところで、

例えば左側に問題があるとしたら、これから行うテストで左側に問題が出る場所を特定的に

探していきます。

もし発見できなかった場合も、次のテストに進んでください。

最初に行うのは顔の感覚です。

ティッシュペーパーを少し丸めてもらい、自分の眉毛の上をさすって感覚の左右差をチェックします。

目をつぶると、感じやすさが変わってくると思います。どちらかに問題がないかを見てください。

同じように頬、顎のライン。そうすると右と左で、どちらか感覚が薄い方が見つかると思います。

その薄い方が、先ほどの顎で噛んだ方と顎の筋肉の問題、顎の開き方の問題、

問題がある方向が一致しないかをチェックしてください。

チェックできたら、そちら側で少し刺激をしてみます。

若干薄い方を30秒ぐらい、特に感覚が薄かった場所を重点的に刺激していきます。

できたところで、同じように口を開けてチェックしてみます。

そうすると、口の開き方が少し楽になったり、もし鏡で見ている場合であれば、

先程のずれ方がましになったりしていないかを見ます。

三叉神経、問題のある方向が一致する場合には、そちら側を刺激していけば良いですが、そうではなく

「先ほど、顎を触った時に右側に問題があるように感じられたけれど、今は感覚的に左が薄い」

という場合には感覚が薄い左側を刺激しても構いません。

重要なことは最後に顎を開けてみて、このチェックで良い反応を得られるものが

自分にとって必ず良いものです。

こうであるだろうという認識の基に色々チェックしていきますが、

最終的に顎の開きが良くなる刺激を見つけてください。

歯ブラシを使ったチェック

次に歯ブラシを使います。できれば電動ブラシを使ってみてください。

これで顔の感覚を同じようにチェックします。眉毛の上、頬、顎。

これでも同じように感覚の左右差、先程の顎の問題が見つかった方向と同じ方に問題が見つかったり、

感覚が薄い方が見つかったら、そちら側をもう一度これで刺激してみます。

30秒ぐらいバイブレーションの刺激をしていきます。その後、もう一度口を開けてみます。

そうすると、先ほどさすった時とバイブレーションとでどっちが良いかを、だんだん自分の中で作っていきます。

次に口の中の感覚を見ていきます。まず、舌の左右差です。

これも感覚が薄い方をチェックして、もし左右で薄い方があって、

その薄い方が自分の顎の問題が出ている方向と一致するのであれば、そこに同じように刺激をして、

開き方をチェックします。

上顎も同じようにチェックして、薄い方があれば、そこを30秒刺激して口を開けてみます。

そして最後に舌の裏側です。これも左右でチェックしてみます。

もし感覚の薄い方が見つかって、それが顎の問題と一致する方向であれば、

そこを刺激して、顎の開きをチェックします。

同じことをバイブレーションでもやっていきます。

舌の表面・上顎・裏側。これも同じように感覚が薄い方をチェックし、

薄い方に対して刺激を入れていきます。大体30秒ぐらいです。

色々やっていく中で、どの刺激に対して自分が良い反応を示したかが見えてくると思います。

それを最初は覚えておいてください。

そして重要なのが歯の感覚です。

皆さん一度は歯科治療をされたことがあると思います。

歯を抜いたり何かしら神経を麻酔したり、神経に対して影響があるような歯科治療をしたことがあると思います。

これが三叉神経の働きにすごく大きな影響を与えています。

ですから、今一度歯科治療をした後で、例えば僕は右側の顔の感覚に問題がある、

右の顎の筋肉量に問題があれば、右側の歯で歯科治療をした場所がないかな?とチェックをします。

もし右側ではなく、左側にだけあるのであれば、もちろん左側でやっても構いません。

多くの場合は自分の問題が出ている方向の歯に問題が何かしら起こっている可能性があります。

その場合はどうするかというと、先ほどと同じようなバイブレーションで、

歯科治療した歯に当てていきます。

僕は親知らずを昔治療しているので、そこに少しバイブレーションで刺激をしていきます。

これも30秒ぐらいです。

できたところで、同じように口を開けてみます。

そうするとかなり良くなっていることが多くあります。

ストレッチ

次にやっていただきたいのが、三叉神経節を少しストレッチして、その動きをよくしていくことです。

一番最初に見つけた左右差です。

三叉神経の問題がある方向、顔のちょうど耳の穴の前、右側の耳の穴の前ぐらいに骨があると思います。

そのちょうど上あたりに神経節があるので、そこを軽くこんな感じで耳を当ててもらって

でできるだけ高い姿勢を保ちます。

その状態で頭のてっぺんから反対側に倒して口を軽く開けます。顎を反対側にずらします。

この状態で頭を前に倒し、倒した状態で顎をきつめに引いていきます。

そうすると若干、指の下が動かされているのが感じられるのではないかと思います。

動かされている感覚が感じられない場合は、少し顎の顔の向きを変えてみて、

若干反対方向に行くと良いかもしれません。

少しこの辺でストレッチがかかるポジションを見つけてください。

5回から10回ぐらいやったところでもう一度、顎の開きをチェックします。

このような感じで行っていくとどれが一番反応が良いかわかってきます。

見つけられたところで一番感覚が良かったものと顎の三叉神経のストレッチ、

これで結構良い効果が得られる方が多いと思うので、これにプラスで組み合わせていきます。

口の中の感覚で良い効果が得られた方、頬のバイブレーションで良い効果が得られた方など

色々いると思います。

僕の場合もバイブレーションが一番良い効果を得られたので、頭を高い姿勢で保って反対側に倒す、

口を軽く開けて顎を反対にずらす、そして頭を前に倒していきます。

これを10回ぐらいやってみて、顎を開けるとかなり楽になります。

もし良い刺激を見つけられたら、いろんなトレーニングを組み合わせていくことによって、

効果を倍増させていくことができます。

これを空間的加重と言います。

同じ神経路に対する刺激を重ね合わせてあげることです。

そうすることによって、もう一つの神経の働きをより活性化することができるので、

皆さんもぜひ試してください。

もし良い効果が得られたら、続けていくことで三叉神経の働きが良くなっていきます。

その良くなった状態で、普段ものを噛んだり口を動かしたりすることによって、

構造的な問題の骨のずれ等が自然に治っていきます。

このようにして三叉神経の問題そして顎の問題を治していくことをお勧めします。

このように、脳神経学・解剖学・生理学に基づいた本物の体の知識、不調改善の方法、

パフォーマンスUPの方法をこれからも皆さんにご紹介します。

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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