皆さんこんにちは、宮崎ほくとです。
「持久力をつけたい」「同じ運動をしているのに、なかなかスタミナが伸びない」——そんな悩みを持つ方に、今日はぜひ試してほしい方法があります。
結論からお伝えすると、持久力を伸ばすカギは「体への負荷」ではなく「認知機能への負荷」です。実際に、運動しながら脳に負荷をかけたグループは、通常の約3倍も持久力が向上したという研究があります。
この記事では、その驚きの研究結果と、自宅で今日からできる実践法をご紹介します。特別な機械はいりません。

研究結果:通常の40%に対し、脳トレ併用で120%の向上
アメリカのスポーツ医学界の研究で、28〜35歳の被験者40人を2つのグループに分けて行われた実験があります。
- グループA:最大酸素摂取量60%でバイクを60分、週3回・12週間
- グループB:同じ運動に加えて、認知機能への負荷(脳トレ)を組み合わせた
グループBが行ったのは、バイクを漕ぎながら画面のさまざまな形が光り、三角が光ったときだけ対応するボタンを押すという単純なゲームだけ。それでも結果は、グループAが約40%の向上に対し、グループBは約120%の向上。およそ3倍もの差が生まれました。
なぜ脳トレで持久力が伸びるのか
明確なメカニズムは研究では証明されていませんが、私が学んできた脳神経科学の視点からすると、これは「空間的多重」の一つではないかと考えています。
空間的多重とは、一つのニューロン(神経細胞)やニューロン群に対してたくさんの箇所から刺激を入れると、発火率が変わってくる現象です。つまり、働きが悪くなっている脳に色々な方向から刺激を入れると、活動しやすくなるということです。
脳と持久力はなかなか結びつきにくいですが、私たちが感じる疲労・苦しさは脳が作り出している感覚です。これは体を守るためのもの。持久力とは言い換えれば、二酸化炭素が増えた状態や筋肉を使い続ける刺激にどれだけ耐性を持てるかということ。だからこそ、脳(認知機能)への負荷が持久力の向上に役立つのです。
自宅でできる実践方法
研究で使われた専用ソフトを用意するのは難しいですが、認知機能への負荷なら何でもOKです。トレーニングバイクやランニングをしながら、次のような脳トレを組み合わせてみてください。
- 1,000から7を引き続ける(100-7…と暗算していく)
- ストループ課題(「赤」と緑色で書かれた文字を「緑」と答える。スマホアプリあり)
- 掛け算の倍数(3や4の倍数をどんどん掛けていく。進むほどキツくなる)
こうした単純な脳トレを運動にプラスするだけで、持久力の上昇率がどう変わるか、ぜひ体感してみてください。40%と120%という大きな差を考えれば、試す価値は十分にあります。
動画で詳しく確認する
研究の内容や実践のイメージは、こちらの動画でも解説しています。
まとめ
持久力は、体を追い込むだけでなく脳に負荷をかけることで効率的に伸ばせます。今日のポイントを振り返りましょう。
- 持久力を伸ばすカギは認知機能への負荷
- 研究では脳トレ併用で約3倍(40%→120%)の向上
- 仕組みは脳への多方向からの刺激(空間的多重)と考えられる
- 疲労や苦しさは脳が作り出す感覚
- 運動中に引き算・ストループ・倍数計算などを組み合わせるだけ
これからも、体の知識やトレーニング方法、不調の改善法など、皆さんの日常の質やコンディションを上げる方法を紹介していきます。ぜひ試してみてください。
