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2023.04.21

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舌のトレーニングで首の可動域を改善する方法

こんにちは宮崎北斗です。

今回は、首の動きを良くしていくのに舌のエクササイズを行っていきます。

舌のエクササイズは、構造的に首の中の構造と繋がっています。筋膜の繋がりです。

もちろん首の動きが良くなったり、痛みが改善したりしますが、実はそれだけではありません。

舌をコントロールしている舌下神経が出ている延髄という場所が色んな呼吸の中枢です。

あと脳幹網様体と深い関係があるおかげで、手足の冷え性を改善してくれたり、

睡眠時無呼吸症候群やいびきやお腹の問題、それから声の問題(もっと深くていい声を出したい、

カラオケに行った時に声質を良くしたい)、そういう時にも使えるテクニックです。

舌を回していく方法を紹介した後に、さらにプラスして色々行っていきたいと思います。

前回、ただ舌をぐるぐるぐるぐる回して、首の動きが良くなるかを試しましたが、

今回はもう少し詳しく舌の動きがそもそもどうなのかから見ていきます。

これは神経内科でも行なわれているテストの一つで、舌下神経のテストです。

舌を出してもらうことで、どっち側に舌がずれているかを見ていきます。

そうするとどっちの神経が弱いかな、右と左の神経のどっちが働きが悪いかなというのが

結構分かってきます。

まずはそれを行い、前回のエクササイズや、改善していくエクササイズを行い、

かなり強力な舌下神経のストレッチをご紹介していきます。

首のチェック

まず、首の動きをチェックします。首を左右に倒してみて、ちょっと触っていきます。

反対に倒します。

少し左の方がいきづらいかなという感じですか、どうでしょうか?

そんなに変わらないですかね。

次に右と左に捻ってみてください。

これは右の方が少しだけいきづらいです。これを覚えておいてください。

まず、ハルナさんの舌をチェックしてみます。舌を平らにしたまま真っ直ぐ前へ出してもらいます。

うまくできないですね。

見ていただくとわかりますが、ファシキュレーションといって、舌がうまく真っ直ぐ前に出せなくて、

ちょっとコントロールを失っているような感じです。

どっち側がというわけではないですが、両方の舌下神経がうまく働いてないようです。特によく出る問題です。

手を動かしてみてと言われ、震えていたら、少し問題があるなと思うのではないでしょうか。

それと同じです。

舌は人間の体の中では、かなりコントロールが正確でないといけない場所です。

こうやって舌を見た時に、かなり動いていることは、ちょっとした問題なので、

ハルナさんの場合は右・左どっちかというと全体的にトレーニングしていった方がいいですね。

トレーニング

皆さん見てほしいのは、例えば右にずれた時には右の舌下神経、左にずれた時は左の舌下神経に

ちょっと問題があるのかなという感じになります。

そこまでいくとちょっと細かすぎるので、簡単にいうと右にずれている時には左に舌を押し当てて、

左にずれている時には右に舌を押し上げます。

つまりずれている方向と反対方向に舌をトレーニングしていくことが重要です。

今日はどっちも大丈夫なので、まず最初に右の頬に舌を押していきます。5秒ずつ、5,4,3,2,1。

反対、5,4,3,2,1。反対、5,4,3,2,1。反対、5,4,3,2,1。

結構疲れてくる感じがありますか?

もしどっちかに問題がある場合、そっち側だけを5秒やって、5秒やって、5秒やってを繰り返します。

もう一回舌を前に出してみて下さい。そうすると最初に出してる時よりは少しだけ安定しています。

今度は前回のエクササイズでやったように舌を10周ずつ回します。

この時に自分であごを触ってみると、一緒に動いているのが分かりますか?

舌を動かしているのと同時に喋れないですね(笑)

舌を動かしている時に、僕もそうでしたが、結構あごで代償して動いています。

顎を使って舌を動かしていることが多く起こります。

ですので、自分に手を当ててみて、できるだけ動かさないようにして試してください。

そうすると、結構難しいと思います。終わりましたか?

ハルナさん(以下「ハ」)「疲れた。」

めっちゃ疲れたようです。もう一回舌を出してみてください。そうするとかなり安定しています。

これで少し刺激を入れただけで、もう神経の働きは良くなっています。

だいぶ真っ直ぐ舌を前に出せるようになってきています。

まず首の動きをチェックして、今度は捻ってみて下さい。少し良くなったけど、自分ではどうですか?

ハ「横は両方とも突っ張りが無くなった。」

突っ張りが無くなったという事で、これからやっていきたいのは更に舌のエクササイズをやった後に

やってほしいものです。

舌のストレッチですが、舌の繊維、筋膜をストレッチするだけではなく、

舌下神経自体をストレッチできます。

これはかなり強力なストレッチです。

皆さん気をつけてやってほしいのと、自分でやる時にはお風呂でやった方がいいと思います。

今日はティッシュを使って、まず自分の舌を掴みますね。ウナギみたいに、捕まえてください。

そのままグーッと前に引っ張り出していきます。

そうすると、舌骨の辺りから結構引っ張られるような感覚があると思います。

どうですか?喋れないですね。

ちょっと慣れてきたら、右や左へ動かしてみて、いきづらい方を見つけてみます。

この刺激に少し慣れてきたら、結構長い時間、例えば5分くらいやるとかなり効果的です。

ただ最初のうちは大体30秒から1分くらいでいいと思います。

やってみると分かると思いますが、結構気持ちいいです。

これが終わった後に声質が変わったり、呼吸が深くなったり、手足が暖かくなってきたり、

お腹の動きがよくなったり、そういうことも起こってきます。

今はどうですか?喋れないか、痛すぎはしない?

ハ「(頷く)」

手が滑ると掴めないので、手で握る力が必要です。大体それぐらいでOKだと思います。

めっちゃティッシュが付いてますね(笑)

ティッシュはあまり良くないですね。タオルやペーパータオルがいいと思います。

決してトイレットペーパーなど、水に溶けるものではやらないでくださいね。

まず、舌をべーっと出してみてください。

そうすると最初よりも可動域、前に出ているのが広がった感じしませんか?

出しやすくなっていますよね?

一回左右に倒して、右左に捻って、結構いい感じです。

首の動きもこのようによくなりました。あと最初に言ったように、喋ってみてください。

ハ「喋る?」

喋る声の出しやすさは変わりましたか?

ハ「最初に出さなかったからよく分からない。」

でも、今聞いていると、声の感じも良さそうでう。

少し深くなったような、上ずった声よりも少しお腹から出てるような感じになったと思います。

こういうことも起こります。

このように皆さんも舌のトレーニング、ぜひ日常に取り入れやすいものですので、試してください。

首の問題だけではなく、本当に色んなところにかかわってきますので、これはすごく重要です。

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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