舌のトレーニングで首の可動域を改善する方法

首が回りにくい、傾けると突っ張る——そんな首の悩みに、意外な場所からアプローチできます。それが「舌」です。

舌は筋膜のつながりで首の構造と直結しているだけでなく、舌を動かす舌下神経が出ている延髄は呼吸の中枢。だから舌を鍛えると、首だけでなく冷え性・いびき・お腹の調子・声の質にまで良い影響が出ます。

こんにちは、宮崎ほくとです。今回は舌のトレーニングで首の可動域を改善する方法を、ハルナさんと一緒にご紹介します。

舌が首や全身に効く理由

舌を動かす舌下神経が出ている延髄は、呼吸の中枢であり、脳幹網様体とも深い関係があります。そのため舌のトレーニングは、手足の冷え性・睡眠時無呼吸・いびき・お腹の問題・声の質など、幅広い悩みに使えるテクニックなのです。

まずは首と舌をチェック

最初に首の動きを確認します。左右に倒す、左右に捻る——ハルナさんは「右に捻るのが少しいきづらい」とのこと。これを覚えておきます。

首を左右に倒して可動域をチェックする様子
首を左右に捻って可動域をチェックする様子

次に舌のチェック。舌を平らにしたまままっすぐ前に出します。これは神経内科でも行う舌下神経のテストです。ハルナさんはうまく出せず、ファシキュレーション(舌が細かく震えてコントロールを失う)が見られ、両方の舌下神経が弱っている様子でした。

舌を平らにまっすぐ前に出す舌下神経のテスト

舌のエクササイズ

まず片側だけを5秒ずつ動かすのを繰り返します。もう一度舌を出すと、少し安定してきます。

舌を片側ずつ5秒動かすエクササイズ
刺激後に安定して前に出せるようになった舌

次に舌を10周ずつ回します。このとき顎を触ると一緒に動いているのが分かるはず。顎で代償せず、舌だけを動かすのがポイントです。手を当てて顎が動かないようにすると、かなり難しく感じます。

舌を10周ずつ回すエクササイズ
顎で代償せず手を当てて舌だけを動かす練習

ハルナさんは「疲れた」と一言。それだけ効いている証拠です。もう一度舌を出すとかなり安定。少し刺激を入れただけで神経の働きが良くなっています。

エクササイズ後に安定した舌のチェック

ここで首を再チェックすると、ハルナさんは「横は両方とも突っ張りが無くなった」とのこと。

首の動きが改善したか再チェックする様子

強力な舌下神経ストレッチ

仕上げに、舌の筋膜だけでなく舌下神経そのものをストレッチします。これはかなり強力なので、気をつけて、慣れないうちはお風呂で行うのがおすすめです。

ティッシュで舌を掴み(ウナギを捕まえるように)、グーッと前に引っ張り出します舌骨のあたりから引っ張られる感覚が出ます。

ティッシュで舌を掴んで前に引っ張る舌下神経ストレッチ
舌骨のあたりが引っ張られる感覚のストレッチ

慣れてきたら右や左に動かして、いきづらい方を探します

舌を左右に動かしていきづらい方を探す動作

⚠️ 時間は最初は30秒〜1分から。慣れれば5分くらいで効果的ですが、痛すぎない範囲で。手が滑る場合はティッシュでしっかり掴みましょう。終わった後は声質が変わる・呼吸が深くなる・手足が温かくなる・お腹の動きが良くなるといった変化が起こります。

舌下神経ストレッチ後の変化を確認する様子
舌のトレーニングのまとめ図

ハルナさんも声がお腹から出るような、少し深い感じに変化していました。日常に取り入れやすいので、ぜひ試してみてください。

まとめ

  • 舌は筋膜で首と直結し、舌下神経経由で全身に影響する
  • 舌下神経テストで舌のコントロール・左右差をチェック
  • 顎で代償せず、舌だけを片側5秒・10周回すエクササイズ
  • ティッシュで舌を引っ張る神経ストレッチはお風呂で30秒〜から
  • 首だけでなく冷え・いびき・声・お腹にも良い変化が

あわせて読みたい関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール