2023.04.17
- 脳と身体の仕組み
- 身体能力を高める
一瞬で握力が強くなる!神経のストレッチ
僕たちジョッキーにとって、手綱をホールドする力はすごく大切なことです。
また、ゴルフやテニスなどのスポーツをやっている方にも、
グリップ力はものすごく重要な要素になってくると思います。
2018年に50万人のイギリス国民を対象に行われた研究では、
握力の強さとさまざまな病気による死亡率の相関関係を調べました。
その結果、握力が5キロ低下するごとに女性では20%、男性では16%死亡率が上がるということがわかったのです。
つまり、握力が僕たちのさまざまな健康状態を示す一つの指標になっているということが分かります。
話は少し逸れましたが、今日お伝えすることは簡単にグリップの強さを上げていく方法です。
今日は神経にストレッチをかけていくことで、グリップ力を強くしていく方法をご紹介します。
一瞬で効果が出るので、何かスポーツや手を使うアクティビティーの前に行うとすごく効果があります。
この記事の内容
力の入れ具合をチェック
それでは始めます。大抵の場合、何かを握る時は小指側の握力が大切になります。
最初に慣れたもの(ボールなど)を用意してもらい、自分の今の力の入れ具合をチェックしてください。
うまく力が入らない方を見つけたら、そちら側で行うと効果がわかりやすいと思います。
ストレッチ
まず最初に手首を返していきます。そのまま肘を曲げて、腕を外に持っていきます。
ここから少し難しくなります。まず肩を少し下げます。
そうすると、今小指と薬指辺に少しピリピリっとした神経の感覚を感じるかもしれません。
もし感じたら、これが尺骨神経、小指側の握力にすごく大きな役割を果たしている神経です。
次に頭を反対に倒します。その状態で首の根元から右側に捻ります。
そうすると、最初に感じていた神経の感触がだんだん強くなっているのを感じるかと思います。
気をつけることはテンションの度合いです。
これは神経なので、必ずテンションの度合いを10がMAXだとしたら3ぐらいに抑えておくようにしてください。
この状態まできたら、ここから手首を戻していきます。
そうするとテンションが抜けるのがわかると思います。
そしてもう一度手首を返して戻して、返して戻して、返して戻して、3回くらい行います。
できたら次に肘を動かしてみます。
肘を曲げて伸ばして、曲げて伸ばして、曲げて伸ばして。
次に肩を動かします。肩を上げて下げて、上げて下げて、上げて下げて。
最後は首です。
首を戻して倒して、戻して倒して、ひねり動作で神経を動かしても大丈夫です。
全ての動作の中で、神経のテンションが強くなったり弱くなったりするのを感じてください。
最後に終わったところで、もう一度握力の強さをチェックします。
全然違います。かなり力が入るようになったことがわかると思います。
このようにスポーツの前など、普段から少しこれを癖にすると、握力を良い状態に保つことができます。
皆さんもぜひやってみてください。
最後になりますが、これは必ずしも効果を保証するものではありません。
中には神経のテンションが最初から常に高い人がいます。
そういった方は逆に神経を少し緩めてあげるようなことが必要なこともあります。
そういったことも後々ご紹介していきたいと思います。
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