一生懸命トレーニングやストレッチをしても、なぜか左右で差が出る。片側だけ動かしにくい——そんな経験はありませんか?
こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学(脳科学)に基づいて「脳から体を変える」トレーニングをお伝えしています。
結論からお伝えすると、体の動きは「脳の左右差」を整えるだけで大きく変わります。やみくもに両側を鍛えるより、自分の脳の弱い側だけを刺激する方が、はるかに速く体は変化します。今回はその仕組みを、はるなさんに実験してもらいながらデモンストレーションします。
「脳科学で体を変える」とはどういうことか
僕たちが行っていることは、よく「脳科学ですよ」とお伝えしています。脳科学で体を変えると言うと少し不思議で、よくわからない人も多いと思いますが、今日の話で「ああ、そういうことか!」と腑に落ちるはずです。
皆さん、右脳と左脳があるのはご存じですね。右脳はどちら側の手をコントロールしているでしょうか?
はるなさん(以下「は」)「左」
左手、正解です(僕が左手を見せたので分かったと思いますが(笑))。では左脳は?
は「右」
正解です。では右脳と左脳で働きの左右差は出るのか? これは実際にあります。右利き・左利きだけでなく、いろいろな要素が絡み合って左右差が起こります。
脳はネットワークでつながっているので、1カ所でも働きが悪い場所があると、つながっている他の箇所にも影響が出ます。だからまず、はるなさんの脳の左右差を見てみます。
脳の左右差をチェック(お煎餅テスト)
とても簡単なテストです。手を出して、お煎餅を焼くように、手をできるだけ早く裏表パンパンと返します。

これは右手が苦手のようです。反対の手もやってみると、左右で全然動きが違います。
は「右の方が(出来ない)」
やり方は超簡単。手を出して、できるだけ早く裏表ペタペタ。今これを試して、どちらが苦手かを自分でチェックしてください。
体の動きの左右差もチェック
苦手側がわかったら、体の動きをチェックします。これから行うのは手の動きですが、脳の中で手と肩はすごく近い場所にあるため、肩にも大きな影響があります。
親指を上にして前から腕を挙げ、横からも挙げます。これは左右差が少なそうです。次にハニワのようなポーズを取り、前後に倒します。

右側が少し硬いのがわかります。次に前屈。前屈も少し苦しそうです。さらに、目の前で手を合わせ、足とつま先をぴったりくっつけて左右に捻ります。

は「右がキツい」
右は苦しそうです。こうして一通り体の動きをチェックしました。右手が苦手だったので、今日は右側でトレーニングしていきます。
脳のトレーニング「スパイダーフィンガー」
まず床に座り、手の爪を立てて床に置きます。少しだけ体重をかけ、指を突っ張るように。爪先が少しつく程度で、手全体はベタっとせず少し持ち上げます。
この状態で爪先を動かさないようにしながら円を描きます。指の付け根や第一・第二関節が、普段いかない方向にグリグリ動かされるのを感じると思います。できるだけ大きく。これをスパイダーフィンガーと呼んでいます。蜘蛛の足が動いているような感じです。

は「関節が変な感じ」
皆さんも「なんか気持ち悪いな」となるかもしれません。でもこれは普段動いていないからそう感じるだけです。
⚠️ 指の関節を普段と違う方向に動かすワークです。強い痛みが出たら中止し、痛みの出ない範囲・気持ち悪くならない範囲で行ってください。
もう一度チェックすると全身が変わっている
何回かやったら立ち上がって、最初の左右差チェックをもう一度。最初よりマシになっています。
は「最初より感覚的にやりやすい」
今、若干脳のバランスが整いました。左脳の働きが十分ではありませんでしたが、右側だけ刺激してトレーニングしたことで、左脳が刺激されたのです。体の動きも再チェックすると、苦手だったハニワのポーズも前屈も良くなりました。
は「右ちょっと楽になった」
手を動かしただけですが、その影響は全身に出る——それを簡単にデモンストレーションしました。
まとめ
- 体の動きは脳の左右差に大きく左右される
- お煎餅テスト(手の裏表返し)で脳の弱い側がわかる
- 手と肩は脳内で近く、手のワークが全身に波及する
- スパイダーフィンガーで苦手側だけ刺激すると脳のバランスが整う
- 両側やみくもより、必要な側を選んで刺激する方が速く変化する
あわせて読みたい関連記事:
