2022.11.11
- セルフハック
- 不調を治す
- 身体能力を高める
セルフ肩甲骨はがしマニュアル
今回は肩甲骨はがしをやっていきたいと思います。はるなさん肩甲骨はどうですか?
はるなさん(以下「は」)「どう?いきなり「どう?」って聞かれても(笑)」
今は硬さを感じたりします?
は「ちょっと背中が硬い」
肩甲骨が張っていると呼吸が浅くなったり、肩に力が入りやすかったりとか、そういうことがあると思うんですよ。そういう理由からなのか、一般的に肩甲骨はがしがめちゃめちゃ流行っていますよね。肩甲骨って剥がれないの知っています?
は「そりゃ剥がれないでしょ」
剥がれないんですよね。なのに肩甲骨はがしって流行っているんです、
基本的に僕たちの体の組織、筋膜だとかが癒着してくっつく事はあるのですが、それを物理的に剥がすのってほぼ無理なんですよね。
だけど、みんなそれを頑張ってやっちゃっているんですよね。
これは外科医さんに聞くとわかる話なのですが、彼らが手術をする時に筋膜などを物理的に剥がそうと思うと、どうやって剥がすか知っていますか?
は「馬を解剖した時、色々剥がしたけどメスで剥がさないと全然無理だった」
そうそう、だからスクレーパーみたいなのでガシガシいかないとだめですよね。そんなことをしたらどうなるかわかりますよね。肩甲骨を剥がして健康になるどころじゃなくてめちゃめちゃ怪我しちゃうわけですよ。
そのことを考えて、肩甲骨はがしは、どうやって行ったら効果的なのか、お伝えして行きたいなと思っています。この方法をやると肩甲骨が本当に取れます。
は「取れたらダメでしょ」
本当に分離しますから、体から取れる。
は「意味がわからない」
意味がわからないとか言ってるけど、これは本当なんですよ。
何も物理的に取れるわけではないんです。何が取れるかっていうと、皆さん脳の中で肩甲骨が自分の体から剥がれていきます。
これが脳で考えるっていうことなんですけれども、はるなさんは猿好きですか?
は「猿好き?(笑)」
突拍子も無い質問が多すぎるっていう。(笑)
は「猿好きだよ」
猿好きだよね。マカクザルっていう実験用の猿がいるんですよ。残酷な話なんですけれども、猿の人差しと中指を縛って放置。
そのまましばらく生活させる実験があります。
すると…指の動きが悪くなるのはそうなんですけれども、この指に対応してる脳の部分をチェックするとですね、今まで人差し指と中指と分離して脳のの中にあったものが、くっついちゃうんですよ。
つまり、今までは二つの指として認識されていたものが、一本の指として脳に認識されるようになるんですね。これが問題となります。
肩甲骨でも同じです。普段から動かさない人は、肩甲骨と胴体が脳の中で一緒になっている状態です。だからこれを剥がしてあげればいいわけです。
早速エクササイズに入っていきましょう。
エクササイズ
腕の動きをチェックします。 前から上げてみて、横からも上げてみる。
後は肩を回してみたりする。どうですか?
は「両方硬い」
両方硬い。まず最初に皆さんにお伝えしたいのは、肩甲骨についてる筋肉です。
この肩甲骨を動かす筋肉ひとつひとつを、僕の言葉で言うと脳にマッピングしていってあげるわけです。この筋肉の動きはこういう感覚ですよ、この筋肉の動きはこういう感覚ですよ。それが脳の中で肩甲骨を動かすのにこういう風に筋肉を使っていくと肩甲骨が動けるんですよ、っていう形で認識されていきます。
それをやっていくことによって、どれぐらいはるなさんの肩甲骨の動きが良くなるのか、これをやって行きたいと思います。
そして、皆さん疑問に思うであろうことは、これを行うことで物理的にはどんな変化があるのか?という事ではありませんか?
結論から言うと、最終的には物理的にも肩甲骨の癒着は剥がれます。
「Wolffの法則」「Davisの法則」と言いますけれども、僕たちの体は力のかかる方向性に沿って段々と形を変えていくっていう性質があります。だからいきなり剥がれたりというのは、どんな施術でもありえないのですが、それが暫く一週間二週間三週間とかこまめに続けて頂くと、肩甲骨の状態が変わってきます。ですので、今日やったことで良い効果があったら、ぜひ続けてください。
たった一回「良くなった」じゃなくて、それを体に定着させるのはあなたの努力です。
早速やっていきたいと思います。
まず最初に菱形筋のトレーニング、菱形筋を刺激して行きたいと思います。
菱形筋は肩甲骨の内側から背骨に向かって伸びている筋肉です。
この筋肉を刺激しているのにやりたいことは、肩甲骨を後ろに引いてくること、そして肩甲骨が下方回旋といって外側に回転するような感じ、それと上に上がる動作、この三つの動作を組み合わせていくことが必要です。
これは考えても出来ませんから、皆さんには手を後ろに合わせてもらって肘を伸ばします。グッと。この状態で肩を上に上げていきます。 肩をすぼめるようにします。
すると 両方の肩の肩甲骨の間がグッと力が入るのを感じませんか?
は「うん」
ありますよね。これ菱形筋という筋肉になります。これで10秒間キープ、でリラックス。これは人によってはつる方もいるかもしれないので、無理しないように自分のできる範囲で行なってください。
これだけでも少し肩が開いたような感じがあると思うんですけれども、次に大円筋小円筋っていう筋肉をやって行きたいと思います。これも両方一緒にやっていきます。こんな感じで後ろで手を合わせてもらって、その状態で腕を後ろに引いていきます。ですから、背中から手を持ち上げるんですね。そうすると、大円筋の動きは後ろに引いて肩内旋、内転,
これが大円筋の動きですから、それを組み合わせてあげるという感じになります。
は「きつい」
10秒間いきます。10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,でリラックス。
次に小円筋ですね、小円筋の動きは肩の外旋と内転ですから、プラス肩甲骨の上方回旋が入るんですけども、これをやるには横に肘を90°に曲げて、横にねじりながら自分の体にギュッと肘をつけてくる。この時に肩甲骨は後ろに引かない。 自分の脇にボールか何か挟むような感じ、だから肋骨と肘でぐーっと押し合う。そうするとこの辺、力を感じます?
は「力入ってます」
ぐーっとその力を強めながら10秒いきたいと思います。10,9,8,7,6,5,4,3,2,1, でリラックス。
まだまだ行きますよ、次は小胸筋という胸の筋肉ですね、胸の筋肉は肩骨の前側の烏口突起からつく筋肉です。烏口突起から肋骨の2番5番前についてる筋肉ですので、これを刺激していくためには、まず最初、片方の手首を持ちながら腕を内捻りしながら、斜め下に向かってぐっーと前に押し出して行きます。
10,9,8,7,この時肘を絞りながら、5,4,3,2,1, でリラックス。どうですか、胸の筋肉の力入りまし
た?
は「はい」
次に前鋸筋をいきたいと思います。前鋸筋は二つのパートがあります。上側と下側、これどういう筋肉かと言うと、肩甲骨の裏側から肋骨の横に向かってついてる筋肉です。 まず最初、自分の目の前で手を組んで背中を前に丸めてきます。この状態で肩甲骨を下に下げる、肩を下に下げる、そうするとなかなか下には下がらないんですけど、そこで力を入れながら。もう一つ行きます、息を思い切り吸ってください。そうすると、このあたりに力が入る感覚が掴めると思います。吸うときにずーっと吸い続けるときついので、吸って少し息止めておくような感じでもいいと思います。
この筋肉を緊張させておく。息止めるので5秒でいきます。5,4,3,2,1, でリラックス。どうですか?
は「今すごいこのへん」
このへんきますよね。
今は下側だったんですけど、今度上側いきます。もう一回前に出してもらって、今度はこの状態で肩を上に上げます。さらに少し前に出してあげて、息を思いっきり吸う。これで5秒間5,4,3,2,1, でリラックスします。
肩甲骨についてる筋肉は他にもあるんですけれども、だいたい大きい筋肉は刺激してきたところで、もう一回腕をチェックしてもらいます。
は「超軽い、マジで」
超軽い、良かった良かった。毎回ヤラセなしで何をやるか伝えずにやってますので。今回は本当に嬉しいです。ちょっと回してみて。
は:やってる最中ここら辺超流れまくってたし、やった後にぶわーって流れてる感じがしました。
多分動いてなかったところが動き始めると、その部分の代謝が良くなったからだと思います。
脳の中で肩甲骨を使う筋肉がひとつひとつマッピングされていって、肩甲骨の動きはより自由になっていきます。
この自由になった肩甲骨で普段腕を使っていく事、様々な動作を行なっていくことによって、どんどんどん脳の中でとか、肩甲骨が剥がれてきますので、これ本当続けてください。
全部じゃなくても一つが二つ、気持ちが良いなと思うものでも覚えてやって頂く、これだけでもOKです。
何回も繰り返しますけれども、続けていただくことが一番重要ですので、ぜひやってみてください。
よかったらシェアしてね!