整体は感覚のトレーニング!理論を知ればあなたも整体師になれる。

整体やマッサージに行くと体が軽くなる。でも、あの人たちは一体何をしているのか——「筋肉をほぐしてもらった」という説明で本当に納得できているでしょうか。

こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学に基づいたトレーニングの資格を持つトレーナーとして、体を根本から変える方法をお伝えしています。

結論からお伝えすると、整体もマッサージも鍼も、やっていることは「筋肉をほぐす」ことではなく「感覚を刺激する」ことです。感覚が脳に届いて神経の働きが変わり、その結果として筋肉の緊張が変わる。この仕組みが分かれば、機能解剖学の細かい知識がなくても、ブラシでさするだけで30秒で整体師になれます。

整体師さんは、実は何をしているのか

今日は30秒で整体師になる方法をお伝えしていきたいと思います。皆さんにお伝えしていきたいことは、自分の体の仕組みを知って、整体師さんなど体のプロがいったいどんなことをしているのか、それを実際に自分に当てはめて自分自身に行うにはどうしたらいいのか、ということです。

体の仕組みを解説する宮崎ほくと。整体師が実際に行っていることを説明している場面

体のことって、知らない人にとってはすごく難しいと思います。整体師さんがしていることはすごく不思議で神秘的なことだなって思いますよね。そんなことに対して、謎を暴いていこうかなと思っています。

これを見てくださっている一般の方もそうなんですが、実際に本職で整体師をされている方でも知らないことが多いと思うので、そういう方々にも意外と勉強になるのではないかと思います。

「筋肉をほぐす」という説明の限界

まず最初に、整体などの施術はどんなことを行っているかというと、筋肉をほぐしたり、骨をずらしたり、鍼でつぼを刺激したり、温めて血行をよくしたり。終わった後、体がすっきりした、気持ちよかったという感じになりますよね。

それがどのくらい長続きするかはわかりませんが、多くの方がやっているのは筋肉をほぐすこと。「この筋肉をほぐすとバランスがよくなって動きがよくなる」という視点でやっている方が多いんです。ですが、人間の体はそんなに単純ではありません。

いわゆる機能解剖学というものがあって、「人間の体は解剖学的にはこの筋肉はこの動きをして、これとこれが協調して動くとこうなります。触ってみるとこっちの筋肉が硬いですね、これが邪魔しているからこの動きができないですね、これをほぐしていきましょう」といった理屈でやっていったりします。

そのレベルになってくると一般の方は絶対できないですし、整体師さんや理学療法士さんなど本職でやられている方でも、そのレベルを目指したいけれどなかなかたどり着けない、と思っている方が結構いると思います。

ですが実は、体を改善していく上で、こういった事はあまり必要がありません。

マッサージも鍼も温めるのも、全部「違う種類の感覚刺激」

そういった細かいことを考える以前に、最終的に筋肉をほぐすための手段を考えて下さい。

マッサージや鍼治療、整体のボキボキや関節を動かしていくこと、温めたり冷やしたりすること、最近流行りのバイブレーション、フォームローラー、筋膜リリース。これらの違いは何か、考えたことはありませんか?

これらは全部違ったタイプの感覚刺激ということになります。

もう少し考えてみると、整体やマッサージでも、ソフトタッチのものや強い圧のものがありますね。軽く皮膚をやってもらうのが好きな方、ぐっと押してもらわないと効かないという方。これも刺激される神経の種類が違います。

軽いタッチを感じる受容体や、強い刺激を感じる受容体があって、それが深い圧や持続的な圧に反応して、神経を通って脊髄を通って、反対側の島皮質というところにいったりします。ようするに、感覚の種類によって刺激される脳の部分が違うんです。

刺激された神経の働きがよくなることによって、関わる神経路の働きがよくなり、筋肉の緊張状態が変わる。そうすると筋肉が緩むということが起こります。

つまり何が言いたいかというと、僕たちは筋肉をほぐしているようで、ほぐしていないんです。感覚を刺激しているだけなんです。

触る感覚、押す感覚、バイブレーションの感覚、温感・冷感、鍼。これらはすべて違った種類の感覚で、実際どのような刺激が脳に足りていなくて、どこの活動がよくないのか。それによって自分が「気持ちいい」と感じる刺激が変わってくることになります。

実践 — ブラシでさするだけ、30秒

そういった話はもっと深くしていけるんですが、今日はどうやって30秒で整体師になれるかという事をお話しします。それには、解剖学の細かいことを考えなくても、感覚を刺激していけばよいのです。

なので、この持っているブラシ。これを使って自分の感覚を刺激していくことをやってもらいます。実はブラシでなくてもいいのですが、やることはさするだけです。どこでもいいので、硬い場所なんかをブラシでさすって下さい。

ブラシで肩のまわりをさすって感覚を刺激しているところ

⚠️ 皮膚が赤くなったり痛みが出るほど強くこすらないでください。傷・湿疹・かぶれのある場所、日焼けあとは避けます。皮膚が弱い方や血をサラサラにする薬を飲んでいる方は特にやさしく。人にやってあげるときは必ず相手に痛くないか確認しながら行いましょう。これは治療ではありません。痛みやしびれが続く場合は医療機関を受診してください。

例えば肩をこんな感じでごしごしすると、肩の周りの感覚情報が増えます。筋肉のほぐし方とか考えなくても、まず最初はこれだけでいいです。そして、これだけで肩の動きが改善されたりします。

もちろん、マッサージボールやバイブレーションなどでマッサージするのもOKです。もしかしたら、そちらのほうが反応がいい方もいるかもしれません。実は指で筋肉をほぐすよりも、ブラシでさする方が筋肉がほぐれるかもしれません。

30秒くらいさすったところで、動きの確認をしていきます。さらに触ってみると、筋肉もほぐれているかもしれません。

これで、あなたも整体師

こんな感じで、皆さんも自分で整体師になることができます。自分の身内や家族にやってあげてください。「これだけで良くなるんだよ」と。すごくシンプルですよね。

難しいことを説明しましたが、やることは簡単で、ブラシを使って撫でるだけです。これは皆さんにぜひやってもらいたいなと思います。

こんな感じで説明していくと、整体は色々な技法を解説している方がいっぱいいるので、そういった方を敵に回すかもしれませんが、実際、人間の体はこのように変わっていくということが一番伝えたいことになります。

これはアメリカで学んできた神経科学ですので、皆さん自分で覚えて使えることですので、やっていっていただければと思います。今日も見てくださって、どうもありがとうございました。

まとめ

  • 整体・マッサージ・鍼・温冷・バイブレーションは、すべて種類の違う「感覚刺激」
  • 感覚の種類ごとに刺激される脳の場所が違う(強い圧や持続圧は反対側の島皮質へ)
  • 神経の働きが変わった結果として筋肉の緊張が変わる。ほぐしているのではなく、感覚を入れている
  • だから機能解剖学の細かい知識がなくても効果は出せる
  • やり方は硬いところをブラシで30秒さするだけ。その後で動きを確認する
  • ⚠️ 赤くなるほど強くこすらない。傷や湿疹のある場所は避ける。治療ではないので、痛みが続くなら受診を

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