子どもとスポーツをして遊ぶとき、どう関わればいいのか。せっかくなら上達につながる遊び方をしてあげたい——そう思ったことはありませんか。
こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学に基づいたトレーニングの資格を持つトレーナーとして、体を根本から変える方法をお伝えしています。
結論からお伝えすると、大切なことは3つ。①レベルを下げる ②目の使い方を意識させる ③体をたくさん触ってあげる。どれも当たり前のことですが、ちゃんと意識できるだけでかなりの差が出ます。
公園でサッカーをしながら考えたこと
我が家には2歳と4歳の息子がいますが、彼らのありあまるエネルギーを発散させる事は、親として大切な業務のひとつ。今朝はそんな子供達と公園でサッカーをして遊びました。
そんな時、どうしても自分が子供より夢中になってしまうのが私の性。
今朝も子供以上にサッカーを楽しみながら、「脳と体」の知識を子供の頃に知っていたら、どんな風にサッカーを練習していただろう?そんな事を真剣に考えてきました。
実は私、昔からサッカーや野球などのボール競技に苦手意識を持っていました。特に子供の頃は、上手くできない事で劣等感を感じていて、楽しむことが出来なかったのです。
しかし、こうして大人になって改めて挑戦してみる事で「なぜ苦手だったのか?」沢山の事に気づけました。実際、数時間の練習?で自分の上達度合いに驚いてます(笑)
今回は、お子さんをお持ちの方のために、子供の上達スピードを早める練習方法をシェアしようと思います。
1・レベルを下げる
当たり前ですが中々出来ていない事として、子供のレベルにあったスポーツへの関わらせ方をしてあげるという事が挙げられます。
その子にあったレベルを選択しないと、子供達は楽しむことが出来ません。もし楽しくなかったら、その後、自分でそのスポーツに関わる確率は低くなります。
また、脳が新しいスキルを学ぶためには、適切な負荷が必要です。
初めて英語を勉強する人が、予備知識も無しにネイティブの会話を流し聞きしても、なにも学べませんよね。それは、脳が適切に変化していけるように負荷を調整する事が大切ということなのです。
動きや表情を観察しながら、「出来るけど、ちょっと難しい!」くらいのレベルを探してあげましょう。
- 距離を近くする
- ボールを大きくする
- 手を使う
- ゆっくり蹴る
こんな感じで工夫します。もしサッカーじゃなくてキャッチボールなら、親が手元までボールを運んであげるのもありでしょう。
2・目の使い方を意識すること
少し上達して、色んな事ができるようになってきたら、眼の使い方を変えて練習させてみましょう。
眼を上手に使ってボールを追うことや、周りの状況を把握する事は、どんなスポーツでも大事です。そういった意味でも、小さい頃から伸ばしておきたいスキルのひとつですね。
ボールにABCを書く
スポーツに慣れてくると起こりがちなのは、なんとなく感覚でボールを止めたり蹴ったりしてしまう事です。その結果、ミスが起こっていることに中々気づきません。
そのため、足や手にボールがコンタクトするポイントまで、しっかりボールに視点を合わせておく事が大切です。
しかし、「ボールの縫い目を見ろ!」という指示は、よく分からない上に、あまり効果的ではないかもしれません。
ですので、ボールにアルファベットを書いて、向かってくるボールが自分の体に触れる瞬間に見えた文字を、声に出して言うようにします。この遊びをしながら、ボールの状態をしっかり把握する事を教えてあげてください。
周辺視野を使う
ボールをしっかり見る事を癖としていくのと同時に、周辺視野の正確さも遊びの中で取り入れていくと良いです。
周辺視野とは、焦点が合っている箇所以外の視野の事。
試合に参加するようになったりすると、ボールを見ながら周りの状況を把握する、周りを見ながらボールを蹴るといった事が自然と出来るだけで、かなり伸び代に差が出ます。
特に、現代の子はゲームなどでスクリーンを凝視する時間が長く、この能力が失われがちです。
やり方としては、ボールを見ずに、蹴る相手の顔だけを見てボールを蹴るゲームなどが考えられます。
もちろんこの場合には、ボールのスピードをゆっくりにして練習します。1番最初に紹介した考え方は、ここでも大切です。
3・体をたくさん触ってあげる
私たちは、体を動かす時に、必ず感覚情報が必要です。
例えば「ボールを蹴る!」という指令が脳から出るのと同時に、「今、足はどこにあるの?」という感覚が足から来ます。この感覚が、体を動かす能力にはすごく大切です。
そして脳の感覚能力は、沢山触ってあげる事で伸ばす事ができます。考えてみると、なんだか哲学的じゃないですか?
「親に良く触られた子は、良く育つ」のです。
一杯触ってあげてください。撫でてあげてください。くすぐってあげてください。そして、ボールを蹴る前に「上手になれ〜」って脚をさすりながら、おまじないをかけてあげましょう。これはれっきとした脳科学です。
⚠️ 触れられるのを嫌がるお子さんもいます。本人が嫌がるときは無理にしないでください。くすぐりも、笑っていても苦しいことがあるので、短く切り上げましょう。
自分の練習にも、センサリーウォームアップは効果的ですので取り入れてみてくださいね。動画を貼っておきます。
まとめ
以上にあげた事は、実はすごく当たり前のことですが、ちゃんと意識できるだけでかなりの差が出るはずです。
私自身、大人になってからも知識を活用しながら、かなり沢山の事にチャレンジしています。いつまでたっても子供の様に成長し続けたいですね!
- ①レベルを下げる:楽しくないと続かない。脳の学習にも適切な負荷が要る
- 目安は「出来るけど、ちょっと難しい」。距離を近く/ボールを大きく/手を使う/ゆっくり蹴る
- ②目の使い方:ボールにアルファベットを書き、体に触れる瞬間に見えた文字を声に出す
- 同時に周辺視野も。相手の顔だけを見てボールを蹴るゲームなど
- 現代の子はスクリーンを凝視する時間が長く、周辺視野が失われがち
- ③体をたくさん触る:動くには「今どこにあるか」の感覚が要る。感覚能力は触ることで伸びる
- 蹴る前に脚をさすって「上手になれ〜」。これがれっきとした脳科学(センサリーウォームアップ)
- ⚠️ 嫌がるときは無理に触らない
