2018.05.11
- 脳と身体の仕組み
- 身体能力を高める
体幹強化には頭蓋骨の可動性が大切
(この記事は2019年3月31日に更新されました。)
みなさんは、体幹を強化するのに筋トレばかりしていませんか??
実は頭蓋骨の動きが体幹の強さにすごく影響しています。
体の中心軸の構造は、小脳虫部という部分で情報処理されているので、頭蓋骨の動きが体幹の筋力にすごく影響を与えているんです。
今日は、そんな頭蓋骨の関節を動かして瞬時に体幹を強くする方法をお伝えしたいと思います。トリックと思われがちですが、実際に体をトレーニングしていく上ですごく大切な要素です。
感覚を掴むのに少しコツがいりますが、一度出来れば毎日続けていくことで確実に体幹は強くなっていきます。
この記事の内容
頭蓋骨のワークで体幹が強くなる!?
頭蓋骨の構造
頭蓋骨は、たくさんの小さな骨が合わさってできている骨です。
そして、それぞれの小さな骨は縫合関節と呼ばれる殆ど動かない関節で繋がっています。
頭蓋骨のワークではこれらの関節にアプローチします。しかし、頭蓋骨の縫合関節が実際に動くのかというのは未だに議論がなされています。
というのも、人によっては骨同士が完全にくっついて関節自体が無い場合すらあるからです。
しかし、頭蓋骨をワークする事で頭痛が改善したり、体幹の筋力が上がったり、良い効果が得られることも事実です。その理由としては、”頭蓋骨膜(ずがいこつまく)゛という頭蓋骨を包んでいる膜組織が、脳自体を包んでいる“髄膜(ずいまく)゛と神経を共有している事があげられます。
つまり、縫合関節周囲の動きを良くすることで、脳に最も近い神経の働きを改善することにつながるのです!
そして、今回ご紹介する糸状縫合関節は、体の中心に最も近い事から、体幹の筋肉との繋がりが最も大きいと考えられる箇所です。そして、実際に可動性が上がる事で体幹の筋力や安定が増す効果を得る事ができます。
こんな方に
- 頭痛
- 眼の疲れ、視力アップ
- 体幹の筋力アップ
- ヘルメットをかぶる仕事
- 髪の毛を縛っている方
矢状縫合関節
たくさんある頭蓋縫合関節の中で、今日ターゲットにするのは、矢状縫合関節(しじょうほうごうかんせつ)です。
頭蓋骨のてっぺん。ちょうど真ん中にあるのがこの関節です。
矢状縫合関節周辺は三叉神経の支配領域で、動かすことで脳幹の「橋」と言う部分に影響がでます。「橋」は、全身の伸筋群を活性化します。 つまり、ここの動きの悪さは、前屈みの姿勢やの原因になっている可能性があります。
まずは指を左右に動かしてみて、その場所を確認します。小さな出っ張りが見つけられたら、そこが糸状縫合関節です。
その左右3 センチ横に指を起きます。
動かす時は片側ずつ行います。
頭蓋骨のワーク(実践編)
自分一人で行う場合は、体幹の筋力をチェックする代わりに、可動域をチェックしてみます。
両手を前に合わせて、左右にひねってみて下さい。
左右どのあたりまで動けるのかを把握します。
1 軽く顎を引く
真っ直ぐ長い背骨を保って、頭のてっぺんが高くなるように顎を引いてきます。
2 耳の真下から、顔を倒す。
動かしたい側と逆に頭を倒します。
3 そのまま前に首を倒す。
首全体を前に倒してきます。
4 顎をきつく引いてくる。
この時に、さわっている指の下が動くのを感じて下さい。
5 顎を引く動作を5回繰り返す。
うまく指の下の動きが感じられなかったら、頭の角度を微調整します。
また、顎をひいた状態で「眼を動かす」「唾を飲み込む」ことで頭蓋骨の動きを作れる事もあります。
6 反対側も同じように行う
最後に可動域をチェックして、可動域に変化が起こるか確認します。
そして、一連の流れで反対側も同じように行います。
左右を比べると「左をワークした時は可動域が広がったけど、右は何も変わらない」そんな事が起こる事があります。その場合、良い方だけを自分のエクササイズとして行なってください。
まとめ
いかがでしたか?
少し難しく感じられるかもしれませんが、うまくできると体にはっきりとした変化が起こります。
「可動域が広がった!」「頭がスッキリした!」「体の軸が安定した!」そんな効果を感じられたら、このワークが効果的な証拠です。
また、行うのは左右片側でも構いません。良い感覚を得れる方を自分のエクササイズにしてください。
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