【プロ向け】顎関節症を自宅で治す!30秒で効果を実感

顎が痛くて人と話すのが億劫。口を大きく開けられない。顎の痛みが頭痛や首の痛みにまでつながっている気がする——顎関節症は、顎をほぐしても噛み合わせを調整しても、なかなか抜けません。

こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学に基づいたトレーニングの資格を持つトレーナーとして、体を根本から変える方法をお伝えしています。

結論からお伝えすると、顎関節症は「三叉神経」の問題です。顎の筋肉の硬さも骨のズレも、神経が筋肉を動かした結果であって原因ではありません。この記事では、まず左右どちらの三叉神経が弱っているかをテストし、①神経のストレッチ ②感覚刺激 ③片側だけの咬筋トレーニングという3つの方法で、30秒ずつ試していきます。

⚠️ 顎関節症は歯科・口腔外科で診断・治療される疾患です。口が指2本分も開かない、顎がロックして動かない、強い痛みが続く、顔が腫れている、噛み合わせが急に変わった——こうした場合はまず歯科口腔外科を受診してください。この記事の内容は診断や治療の代わりにはなりません。

顎関節症の原因は「三叉神経」にある

冒頭でもお伝えしたように、顎関節症というのは「三叉神経」という神経の問題です。

一般的には顎の問題は「顎の筋肉の問題」、それと「骨のズレの問題」、そんな風に語られることが多いんですけれども、実はそういったものは結果であって原因ではありません。

筋肉を動かしているのは常に神経です。そして筋肉が動いた結果として骨がずれたりします。ですので、皆さんが本当に治さなければいけない問題は、神経の問題なんです。

三叉神経が支配しているもの

そこで三叉神経の働きについて、少し知っていただきたいと思います。三叉神経とはどのような神経かというと——

  • 顔の感覚を感じる神経
  • 顎の筋肉(咬筋・側頭筋・翼突筋)を支配している神経
  • 髄膜、つまり脳みそを包んでいる膜の、前側3分の2の感覚を支配している神経
  • 鼓膜の震えを止める筋肉(鼓膜張筋)も三叉神経が支配している

ですので、顎に問題が起こっている人ですごく多いのは「なんか耳に詰まったような感じがする」「いつも頭が痛い」「顎がずれて開く、顎関節症だったりする」。そして口の中の感覚も司っていますので、歯の治療が多い人に特に顎の問題は出てきやすかったりします。

これからお伝えする方法を使っていただくと、皆さんは30秒でその問題を取り除けます。ですけれども、その前にちゃんとテストをしていくことが重要です。そこを順序立ててお伝えしていきたいと思います。

三叉神経の感覚テスト

① どれくらい口が開くか

まず最初に皆さんにやっていただきたいのは、口を開けて自分がどれくらい口を開けるのかな、痛みがない状態でどれくらいまで「あ」の口で大きく開けられるのかなというのを確認しておいてください。

口を大きく開けて、痛みなくどこまで開くかを確認しているところ

② 開けたとき顎が左右にずれないか

そして2つ目は、顎を開いた中で右か左、どちらかに顎がずれたりしていないかということをチェックしていただくことになります。

口を開けたときに顎が左右どちらかへずれていないかを確認しているところ

ですので、顎を開いたときにこんな風に顎がずれるのであれば、ずれる方向の三叉神経の働きがよくないということがわかります。

③ 顔の感覚に左右差はないか

それがわかりましたら、次に顔の感覚のテスト、別の三叉神経のテストもやってみたいと思います。それにはティッシュを使ってみてください。

これを使って、まず眉毛の上側の右と左、頬の右と左、そして顎のライン。こんな感じでなぞっていってみて、どちら側かで感覚が薄く感じるほうはないかなというのを探してください。

ティッシュで眉の上をなぞって左右の感覚を比べているところ
ティッシュで頬と顎のラインをなぞって感覚の左右差を調べているところ

その時に感覚が薄いなという風に思った側の顔の三叉神経に問題があるということになってきます。

ここまでがテストなんですけれども、早速皆さんには、その問題を改善していっていただきたいと思います。改善していく方法なんですけれども、大きく分けてやり方が2つあります。1つ目は三叉神経そのものをストレッチしていく方法、そしてもう1つは働きの悪い三叉神経を刺激してあげるということになってきます。

方法① 三叉神経のストレッチ

⚠️ 首を倒し、頭を前後に動かす動きが入ります。ゆっくり、痛みの出ない範囲で。しびれ・めまいが出たら中止し、頸椎に問題がある方は主治医に相談してから行ってください。

まず最初に三叉神経のストレッチから実践していきたいんですけれども、耳の穴、ありますね。耳の穴の前あたりに指を当ててもらって、そうすると、ちょうど顎が動くあたりに関節が見つかると思います。

ちょうどこのあたりに指を当ててもらって、顎がずれる方向、もしくは顔の感覚が鈍い方向で行っていきます。

耳の穴の前、顎関節のあたりに指を当てているところ

そこに指を当ててもらって、そこがちゃんと動くように意識をしながら行っていきます。

顎関節に指を添えたまま、その部分の動きを意識しているところ

できるだけ高い姿勢を保って、軽く顎を引きます。耳の真下あたりから反対側に倒していきます。右側なのであれば左側へ倒していきます。

この時に、指をこんなふうに倒すのではなく、頭のてっぺんだけを使って20度くらい倒すようにしていきます。

頭のてっぺんだけを使って、頭を反対側へ20度ほど倒したところ

そこから軽く口を開いて、顎を反対方向にずらします。

頭を倒したまま軽く口を開き、顎を反対方向へずらしているところ

ここは少し難しいので、指でガイドしてあげながら行ってください。そしてここから頭を前に倒していきます。

傾けて、顎を開いて、ずらして、前に倒す。

倒す・開く・ずらすを保ったまま、さらに頭を前に倒したポジション

ここまで来れたら、反対の手を頭の後ろに置いて、この手を押すように頭を後ろに引いていきます。

頭の後ろに置いた手を押し返すように、頭を後ろへ引いているところ

そうすると、感じられる方だと指の下あたりが若干ミシミシッ、ミシミシッと動くのが感じられるかと思います。

これをだいたい5〜10回おこなったところで、もう一度顔の感覚を見てみてください。すると多くの方で「あれ?顔の感覚、もしかして元に戻ってる?」なんて感じられるかもしれません。もしそれを感じられたのであれば、効果が出ている証拠です。

そしてそのまま口を開けてみます。すると、さっきよりもだいぶ大きく口を開けているのではないでしょうか。まず、これが1つ目の方法になってきます。

方法② 三叉神経を刺激する

そして2つ目の方法は、三叉神経を刺激していくということになります。この中でも実はもう2種類やり方があるんですけれども、まず1つ目のやり方でいうと、感覚が薄い方をひたすら触っていくというのが挙げられます。

感覚が薄いと感じた側の顔を、手やマッサージガンで刺激しているところ

この時に僕のオススメなんですけれども、実はマッサージガンを使っていただくのがオススメになります。実はある1つの研究では、バイブレーションの刺激が三叉神経の働きを改善して顎の動きを良くしてくれる、そんなことを証明した研究があるわけなんです。

⚠️ マッサージガンを顔に使うときは必ず一番弱い設定で、短時間だけ。目のまわり、こめかみ、首の前側(頸動脈のあたり)には絶対に当てないでください。強い圧を顔面に当てると神経や血管を傷める危険があります。

ですので、こういったものを持っている方は、これを使って顔を刺激していきます。だいたいこれも30秒くらい行っていきます。

これはバイブレーションの感覚刺激なんですけれども、ポイントは問題のある側だけ行うということになってきます。ですから、右も左も全部マッサージしてほぐして……ではなくて、問題が起こっているほうを刺激していくのが神経科学の考え方です。

そしてできたところで、もう一度口を開けてみます。するとここでも良くなったよという方がいらっしゃると思うんですが、さらにもう1つ方法があります。

方法③ 咬筋のトレーニング(片側だけ)

これは一般的に知られている方法と少し似てはいるんですけれども、ポイントはこれを片側だけ行なっていくということになってきます。

何をしていくかというと、皆さんにはどこの家でもあるこれ——”ティッシュ”ではなく”キッチンペーパー”を用意してもらいます。このキッチンペーパーをこんな感じで折りたたんでもらって、これを口の中に入れていきます。

キッチンペーパーを折りたたんで口に入れる準備をしているところ

どうするのかというと、問題のある方向でこれをグッと噛むようにします。右側に問題があるのだとしたら、右側でしっかり噛みます。こんな感じで30秒噛んでいきます。

折りたたんだキッチンペーパーを問題のある側の奥歯で噛んでいるところ

⚠️ 飲み込まないよう、必ず口から出る大きさにしてください。差し歯・被せ物・インプラントが入っている側を強く噛むのは避けましょう。噛んだときに強い痛みが出る場合は中止してください。

終わったら、この状態でもう一度テストしてみます。

3つのうち効いたものを組み合わせる

今、3つ実践した中で——三叉神経のストレッチ、感覚刺激(手でもティッシュでもバイブレーションでもいい)、そして噛むこと。この3つを実践した中で、皆さんどれが一番効果があったでしょうか。

この中で少しでもいいなというものがありましたら、それを2つ組み合わせていきます。

例えば、キッチンペーパーを噛みながら顔を刺激していくとか、三叉神経のストレッチをしながら顔を刺激していくとか、キッチンペーパーを噛みながら三叉神経のストレッチをするとか。なんでもいいんですけど、これらを組み合わせて行ったとき、顎の動きは相当変わってくるはずです。

この1回で皆さんの顎の動きが変わったり、顎の痛みがよくなったのでしたら、これを続けていくことによって、皆さんの顎・三叉神経の問題・顎関節症は自分で、自宅で改善していくことができます。

今日も最後まで見てくださって、どうもありがとうございました。

まとめ

  • 顎の筋肉の硬さも骨のズレも結果。原因は三叉神経にある
  • 三叉神経は顔の感覚・顎の筋肉・髄膜・鼓膜張筋を支配している。だから顎の不調が耳詰まりや頭痛と一緒に出る
  • テストは①どこまで開くか ②開けたとき顎がどちらにずれるか ③ティッシュで顔の感覚の左右差
  • ずれる側・感覚が薄い側が問題のある側
  • 方法①ストレッチ=顎関節に指を添え、頭を反対に20度倒す → 口を開けて顎をずらす → 前に倒す → 後ろへ引くを5〜10回
  • 方法②刺激=問題のある側だけを30秒。バイブレーションが有効という研究がある
  • 方法③咬筋=キッチンペーパーを問題のある側で30秒噛む
  • 効いたものを2つ組み合わせると、顎の動きは相当変わる
  • ⚠️ マッサージガンは顔に強く当てない。目・こめかみ・首の前側は避ける
  • ⚠️ 開口障害・顎のロック・強い痛みは歯科口腔外科へ

関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール