​​股関節の可動域を広げる方法

​​股関節の可動域を広げる方法

こんにちは、宮崎ほくとです。

「腰が痛い」「肩が動きにくい」「歩くのがつらい」——その原因、実は股関節の動きの悪さかもしれません。結論から言うと、股関節の可動域を広げるだけで、腰・肩・歩行までまとめて楽になることがよくあります。

股関節は体の中でもっとも可動域が広い関節のひとつ。腰から出る神経が多く通り、対角線の肩ともつながっているため、ここが動かなくなると腰で代償したり、肩の動きにまで影響します。この記事では、簡単で効果を感じやすい股関節エクササイズを実演で紹介します。

股関節の可動域を広げるエクササイズを解説する宮崎ほくと

なぜ股関節を動かすと腰・肩まで良くなるのか?

股関節は可動域が広いぶん、動きが悪くなると腰がその動きを肩代わり(代償)してしまいます。腰から出た神経がたくさん通る場所でもあるため、股関節の硬さが腰の痛みとして表れることも。さらに対角線上の肩ともつながっているので、股関節を整えると肩の動きまで変わります

股関節エクササイズ【実演】

今日もハルナさんと一緒に行います。まずは腰と肩の動きをチェック。体を左右に倒し、腕を前から・外から上げてもらうと、左側全体が硬く、内旋の動きが悪い状態でした。

体を左右に倒して腰の動きの硬さをチェックする
腕を前からまっすぐ上げて肩の動きをチェックする
腕を外から上げて肩の内旋の動きを確認する

左肩とつながっているのは右の股関節。そこで右の股関節を動かしていきます。

手順1:ランジ姿勢で土台をつくる

左足を一歩前に出してランジの姿勢。骨盤が外に逃げないように気をつけ、後ろ足(右)の膝は曲げずに意識的に伸ばします。腰が反りやすいので、前の足は曲げたままでOK体重の70%を前足に乗せ、骨盤をまっすぐ、やや後傾(尾骨を少し丸めるイメージ)させます。

ランジの姿勢をとり骨盤が外に逃げないよう構える
前の膝を曲げたまま後ろ足の膝を伸ばして股関節前側に張りを作る

腰骨(骨盤)の位置は、お腹から下がって最初に当たる骨で確認できます。皆さんも触って探してみてください。

腰骨(骨盤)の位置を手で触って確認する
骨盤を後傾させて尾骨を丸めるイメージをつくる

手順2:股関節に「隙間」を作って動かす

動き自体は小さくてOK。膝を伸ばしながら骨盤を後傾させると、股関節の前側にテンションがかかります。前ももを使いすぎる場合は、足を後ろに引きすぎず少し手前に。

かかとを床に押し付けながら股関節に隙間を作る

最大のポイントは、かかとを床に押し付けつつ骨盤を後傾させ、関節の間に隙間を作ること。関節に適度な隙間があると体は動きやすくなるので、それを意識的につくります。まずは真横のクリーンな動きから。

股関節だけを真横にクリーンに動かす

できたら前へ・後ろへと体重移動を加え、さらに小さく円を描くように動かします。動かすのは股関節だけ。的をしっかり絞りましょう。

体重を前後に移動させて股関節を前後に動かす
股関節で小さな円を描くように動かす

この動きは反り腰・骨盤前傾の人にも効果的です。反り腰は股関節がきちんと後ろに伸展できず、腰を反って代償することで起こりやすいためです。

反り腰・骨盤前傾の人にも効果的な動きの説明

手順3:外旋・内旋も加えて可動域を広げる

次は足を少し外に向け、股関節を外旋位にして同じように動かします。コツは最初はできるだけ小さく動くこと。大きく動かすとグルグルと的が定まらず、効果が薄れます。

足を外に向けて股関節を外旋位にして動かす
小さく的を絞って股関節だけを動かすことの重要性

今度は逆に内捻り(内旋)。かなり難しく、骨盤が一緒に動かないよう注意が必要です。動ける範囲は狭くなりますが、普段動かさない可動域を動かせます。使わない動きを脳が忘れてしまう「センサーリモーターアムニジア」を解消するのに役立ちます。

内旋(内捻り)方向へ股関節を動かす難しい動き
骨盤が一緒に動かないよう注意しながら内捻りする
普段動かさない可動域を動かすセンサリーモーターの説明

手順4:真横・前でも回して再チェック

同じ要領で真横でも回し、骨盤後傾を保ったまま反対回りも。ここで左肩を上げてもらうと——さっきより明らかに動きが良くなりました。

真横でランジ姿勢をとり股関節を回す
骨盤後傾を保ったまま反対回りで動かす

さらに右足を前にして、股関節の後ろ側をストレッチするように体を前傾。ハルナさんも「これが一番良い!」と実感。一番効く場所・普段動いていない場所は人それぞれです。

右足を前にして股関節後側をストレッチするように前傾する
エクササイズ後に肩の動きが改善したことを確認する

まとめ:6方向から自分の弱点を探そう

今回の動き(後・横・前・内捻り・外捻り)を組み合わせるだけで、6パターンのエクササイズになります。

  • 股関節の硬さは腰痛・肩の不調・歩きにくさの隠れた原因
  • ランジ姿勢で骨盤を後傾させ、関節に隙間を作るのが最大のコツ
  • 小さく・的を絞って動かすほど効果が高い
  • 前・後・横・内旋・外旋の6方向から、自分の動きにくい方向を重点的に
  • 反り腰・骨盤前傾の改善にも効果的

動きが悪いと感じるところを重点的に行って、体の変化を感じてみてください。

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動画でも実演しています。あわせてご覧ください。

ありがとうございました。

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