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2023.07.24

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腱鞘炎の治し方【Nerve gliding for wrist tendonitis】

皆さんこんにちは。

身体に詳しすぎるアスリート、カラダマニアジョッキーこと宮崎北斗です。

今回は腱鞘炎の治し方についてお話していきます。

腱鞘炎で問題になるのは、筋膜の張りや筋肉の使いすぎではありません。

それは2次的に起こるものであって、たとえ筋肉を緩めたとしても効果があるのは一瞬だけです。

では一体何が問題になるのかというと、神経そのものの圧迫、血行が悪くなることです。

腱鞘炎を考えた時にチェックすべき神経は2つあります。

一つは正中神経、掌の前面から腕の前面を支配している神経です。

そしてもう一つは橈骨神経、手の裏側から螺旋を描くようにして腕をコントロールしている神経です。

この2つの神経にテンションをかけて動かしていく方法をお伝えします。

それでは始めていきましょう。

これから行うのは、神経そのものにテンションをかけて動かしていく方法です。

だからあまり強くやり過ぎないようにしてください。

決してテンションを10分の3以上、マックスが10だとしたら3ぐらいに抑えて行ってください。

まず、手の甲側と表側、もし甲側が痛い時に試していてほしい方法、

橈骨神経のテンションリングをやっていきます。

最初に、手首を自分の方に向けます。

この状態で、肩関節の付け根から内捻りをしていきます。

ここまで出来たら、肩を少しだけ下げます。

今、この時点で腕の裏側あたりに少しピンと張ったようなテンションを感じるかもしれません。

もし感じたら、これが神経なので、ここから先はあまり強くやり過ぎないように気をつけてください。

あくまでテンションは10分の3に保つようにします。

ここで感じられない方も、ここから首の付け根ぐらいから頭を反対側に倒していきます。

ゆっくり倒してください。

そうするとこの腕の神経、橈骨神経は首の付け根から出ているので、ちょうど神経が引っ張られる感じで

ストレッチしてるような感覚があると思います。

さらにここで感じられない方は、ここから少し頭を反対に捻ってください。

そうすることで、神経自体を首と手で引き離していくような感じにします。

もしここで感じている方はここでストップしてください。

ここから、おそらく親指や指の付け根辺りが痛いと思うので、まず指で握って開いて、

もし親指が痛いのであれば親指を少し握り込んで入れます。

そうするとちょうど親指の裏側あたりの神経に、テンションがかかって動かされてるのがわかると思います。

これを何回か続けて、もし手首側の方が痛いのであれば今度は手首を少し動かします。

ちょっとストレッチされたり、その動きをよくしてあげたりすることで、少し神経がノベライゼーションされました。

今終わって、もう一度、手の痛みをチェックしてみます。

そうすると、かなり痛みが和らいだり動きがよくなったりするのを感じていただけるかと思います。

ここで感じられない方、良くならない方は次に進んでみてください。

次は正中神経です。

もし手の前側の方やこの辺がちょっと問題ありそうだなと思う時、この方法で効果があることが多いです。

さっきと似ていますが、今度は手を反らしていきます。

その状態で肩関節から外捻りをします。

いけるところまで出来たら、そこから少し肩を下げます。

そうすると、親指・人差し指・中指の全体に、神経のピリピリピリとしたテンションが感じられると思います。

感じられない場合、ここから首を足していきます。感じられている方も少し首を付け加えてあげます。

左に倒します。

そうすると更にテンションが強まっていきます。

このテンションをかけた状態で、まず最初に手首を動かします。

反らせて、ゆるめて、反らせて、ゆるめて。

次に指を握って、開いて、握って、開いて、親指だけ少し動かしてみたりします。

1本ずつ指の特定の箇所の神経を、少しテンションをかけながらマッサージしていくことができます。

これでもう一回リラックスして手の動きを確認してもらうと、恐らく痛みや動きがかなり楽になっているかと思います。

もしこのエクササイズをやってみて良い効果を得られたら、これを1日の中で何回も行ってください。

そうすることで神経の働き自体が良くなるので、皆さんもぜひ試してみてください。

これからもいろいろな不調改善の方法、トレーニング方法を解剖学・生理学・脳神経学の視点で

いろいろご紹介します。

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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