2023.04.10
- 脳と身体の仕組み
- 身体能力を高める
【みんなで筋肉体操】よりも効果的!使えるカラダを鍛える腕立て伏せ。
![](https://neuro-training.jp/_official/wp-content/uploads/2023/03/Health-57.jpg)
こんにちは宮崎北斗です。
今日は使えるカラダの鍛え方、腕立てのバリエーションをご紹介します。
一般的に行われている筋トレのデメリットは2つあります。
まず1つ目は、筋肉に負荷をかけるため、効率の悪い動きを学習しているということです。
「筋肉に効かせる」とよく耳にするかと思いますが、
効かせる動きは、ある意味で筋肉に無駄な負担がかかる動きとも言えます。
脳は自分が練習していることを忠実に学習するので、筋肉がついた分、
効率の悪い動き方を覚えてしまったのでは本末転倒ではないでしょうか。
そしてもう一つは、決まった可動域でしか動かないことが挙げられます。
僕たちの筋力はすごく特定的なものです。
どれぐらいの力で、どの角度で、どれぐらいのスピードで、どれぐらい長く、そういったものが
全て反映されます。
つまり腕立て伏せで鍛えた筋肉は、腕立て伏せでしか使えない筋肉になりかねません。
本当に使える筋肉をつけていくためには、日常やスポーツのシチュエーションで
使う可能性のある全てのポジションで体に負荷をかけていくことが必要になります。
そしてよく筋肉をつけるためには「筋肉にダメージを与えることが必要ですよ」と言われると思いますが、
そのことをしっかりと証明した研究は、実はありません。
そのような中で本当に筋肉をつけていくために必要なことは、
筋肉に対してどうやってテンションを作るか、それを脳が学習していくのかということです。
ですから、必ずしも最後まで自分を追い込む必要はありません。
もちろんそういったことが必要な時もあります。
ですが毎回必要なわけではなく、一番重要なのは体の中にどうやってテンションを作るか、
これを学習していくことで筋肉はついていきます。
以上を踏まえて皆さんには、本当に使える引き締まった体を手に入れる腕立て伏せの方法を
ご紹介します。
トレーニング
それでは、トレーニングを始めます。これから行う方法はどこでもできるのが一つのメリットです。
必ずしも床にうつ伏せになる必要はありません。机や壁などを使って十分な負荷を得ることができます。
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まず、最初に腕の可動域をチェックします。行う前と行った後に腕の動きをチェックしていくことで、
どのように体の動きに変化が出るのか、自分の可動域がどれだけ動きやすくなったのかを
チェックしてみてください。まず親指を前に出して肘を伸ばして前からあげてみます。
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同じように横からもいきます。反対も同じです。親指を上にし、肘を伸ばして前から上げます。
そして横からもいきます。
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まず、机を使っていきますが、それでも負荷が強いと思う場合には、壁で行ってもらって構いません。
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やることはすごく簡単です。
手のポジションを前・内・外と変えながら肘で円を描くようにして、腕立て伏せを行っていきます。
手の向きがまっすぐのまま、机に手を置いて腕立て伏せの体勢になります。
この状態で片腕だけを使って円を描いていきます。
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まずは右から5回行います。できたら反対回りを5回行います。
この時に意識するのは、右の肘の動きです。
左側は多少上がって動きに付いても構いません。
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同じことを次に手の向きを内側にして5回行います。肩を入れながら、反対も5回行います。
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最後に手を外向きにします。
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内回り5回、反対回り5回行います。
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同じ事を反対でも行っていきます。
出来たら、これを両手同時に行っていきます。まずは真っ直ぐついた状態です。
内回り5回、反対回り5回行います。次に手を両方内側にして5回、反対周り5回行います。
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次に手を外側に向けて5回、反対周り5回です。
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皆さんいかがでしたでしょうか。
普通の腕立て伏せと違って、腕全体の筋肉にかなり負担がかかったのを感じたのではないでしょうか。
このように日常で使う可能性のある可動域に負荷をかけていくことで、使える体ができていきます。
是非皆さんも続けてみてください。
最後に、もう一度可動域をチェックします。
親指を上にし、肘を伸ばして、前から上げ、同じことを反対でも行います。
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若干腕の疲れもあって、だるさがあるかもしれません。
けれども腕が少し動きやすくなったなと感じたのではないでしょうか。
このように解剖学・生理学・脳神経学に基づいたトレーニングの方法、
不調改善の方法をこれからもご紹介します。
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