頭痛を改善する脳神経科学トレーニング

「頭が痛いと、脳に何か悪いことが起きているのでは…」と不安になったことはありませんか?

こんにちは、宮崎ほくとです。今回は頭痛を改善するトレーニングをご紹介します。まず安心してください——脳自体には痛みを感じる神経は存在しません。頭痛の正体を知れば、対処の仕方が見えてきます。

結論から言うと、頭痛の多くは脳を包む「髄膜」のテンションが関係しており、後頭下筋という小さな筋肉を整えることで改善が期待できます。

頭痛の本当の原因

脳には痛みを感じる神経がありません。では何が痛むのか——それは脳を包んでいる「髄膜」という組織です。ここに侵害受容反応(痛みの反応)が起こることで、私たちは頭痛として感じます。

髄膜は主に三叉神経迷走神経に支配されています。だから、これらの神経の働きが悪いと頭痛が起こりやすくなります。

頭痛の原因となる髄膜と神経の関係を説明する様子
  • 歯科治療後の頭痛:歯の感覚も三叉神経なので、口の痛みが頭痛と混同される
  • かき氷でのキーン:口の中の温度感覚も三叉神経の支配
  • お腹や喉の不調:迷走神経が後側の髄膜を支配しているため頭痛の原因になりうる

カギを握る「後頭下筋」

三叉神経・迷走神経をすべてチェックするのは難しいので、もう一つ大事なアイデアを。実は髄膜に直接つながっている筋肉「後頭下筋」があります。

後頭下筋の位置を示す様子

後頭下筋は頭蓋骨の一番上と、頚椎の1番・2番をつなぐ小さな筋肉。頭を動かすときに髄膜のテンションを適切に保つ役割があります。だからこの筋肉の働きが悪いと、髄膜のテンションが崩れ、頭痛の原因になるのです。

⚠️ 後頭下筋は他の筋肉に比べて神経の量が非常に多い筋肉です。強く刺激しすぎると逆に痛みが出ることがあるので、最初はテンションを10段階中3程度に。大丈夫だと感じたら徐々に強めてください。

エクササイズの手順

椅子などに座り、できるだけ背を高く良い姿勢を保ちます。頭痛がある場合は痛い方から行います。

  1. 首の付け根(頭蓋骨の付け根)から、頭のてっぺんだけで痛い方へ傾ける(首全体で倒さない)
  2. そのポジションのまま、同じ方向へ頭を向ける
  3. 顎を出すようにしながら上を向く
頭のてっぺんから痛い方へ傾ける様子
同じ方向へ頭を向ける様子
顎を出して上を向き後頭下筋を緊張させる様子

すると、倒した側の後頭下筋にぐーっと強い緊張を感じられます。感じにくければ、頭のポジションを少し倒したり捻ったりして筋肉が縮む感覚を探しましょう。見つけたら5秒キープし、緊張を少し強めて「5・4・3・2・1」でリラックス。

後頭下筋の緊張を5秒キープする様子

反対側でストレッチ

次は反対側に倒してストレッチします。良い姿勢から頭のてっぺんで反対側へ倒し→頭を前に倒し→顎を少し引くと、ここがストレッチされます。5秒行い、頭痛の変化を感じてみてください。

反対側に倒して後頭下筋をストレッチする様子
顎を引いてストレッチを深める様子

効果を感じない場合は反対側も

「左が痛いから左」とは限りません。効果を感じなければ右側でも同じことを試してみましょう。

反対側の後頭下筋エクササイズを行う様子

頭痛がない方は、最初に視力や目の動きをチェックしておくと、効果が分かりやすくなります。

エクササイズ後に目の動きや視力をチェックする様子

※ 頭痛の原因はさまざまです。このエクササイズで必ず治るとは言えません。強い頭痛・急な頭痛・繰り返す頭痛がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

まとめ

  • 脳自体には痛みの神経がない——痛むのは髄膜
  • 髄膜は三叉神経・迷走神経に支配される
  • 後頭下筋が髄膜のテンションを保つカギ
  • テンションは3/10から——神経が多いので刺激しすぎ注意
  • 傾ける→向ける→上を向く→5秒キープで後頭下筋を活性化

あわせて読みたい関連記事

首こりを根本から改善する方法

痛みと不調の根本原因へのアプローチ

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール