2017.06.11
- 不調を治す
新常識!?パニック障害、不安障害は「より目」で治す。
(この記事は2018年5月30日に更新されました。)
突然の動機と息苦しさ、そして漠然とした不安。
未だ原因が特定されていない病気で多くの人が苦しんでいます。
そんな、パニック障害や不安障害を解決するのに、『より目』が有効であるという学術記事があるのをご存知でしょうか?
Merril Bowman博士の学術記事
今日は、その記事の中から、
パニック発作が起こった時に即効性を発揮する強力なテクニックと、根本から治すトレーニング方法を御紹介したいと思います。
この記事の内容
新常識!?パニック障害、不安障害はより眼で治す
パニック障害とは
パニック発作は、不安障害のひとつで、健康な人の約10%もが経験しうると言われている、現代社会においては避けられない病気のひとつです。
心的ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、突然の動悸、呼吸困難、胸痛、不安感に襲われるのが症状です。
しかし、はっきりとした原因は解明されておらず、薬物療法で、突発的な症状を抑え、心理療法などで長い期間に渡って治療していくのが一般的です。
また、生活習慣の改善や、呼吸法のトレーニングを教わる場合もあります。
今日、ご紹介するのはパニック発作が起こりそうな時、起こってしまった時、即座に効果を発揮するテクニックです。
しかも薬のように副作用がありません!
また、続けていくことで、根本から改善していくことも可能です。
是非、薬を飲む前に試して頂けたらと思います。
迷走神経を刺激する??
末梢神経には大きく分けて、脳神経と脊髄神経があります。
迷走神経とは、脳から直接でている10番目の脳神経で、主に内蔵の働きを『副交感神経』でコントロールしています。
呼吸や、胃腸の働き、心臓、いくつかの骨格筋、発汗、発話、外耳の感覚などがその役割です。
迷走神経が働く事で、心拍数が下がり呼吸がおだやかになる反応等が起こります。
つまり、パニック症状を抑える事に繋がるのです。
眼と迷走神経のつながり
では、どの様に迷走神経を活性化するのかというと……..眼の筋肉から三叉神経を刺激します。
眼の三叉神経が刺激されることで、迷走神経の反応が起こることを、オキュロ・カーディアック・リフレックス(OCR )と言います。
簡単に言うと、「眼を圧迫すると心拍数が下がりますよ。」と言う事です。
眼科医さんにとっては知らなければいけない反射として有名です。
なぜなら特に反応が出やすい幼児など。手術中、処置をせずに眼を圧迫すると心臓が止まってしまうからです。
今日、ご紹介するのはそんな強力な反射を利用したテクニックになります。
コンバージェンス(より眼)セラピー
先ほどののOCRを応用したテクニックがコンバージェンスセラピーになります。
コンバージェンスとは眼を寄せる動きの事を言います。
このテクニックでは、『より眼』の状態を作ることで、眼の内側の筋肉から、迷走神経を刺激します。
心拍数を下げ、非心痛性胸痛、を和らげる事に即効性を発揮します。
コンバージェンス(より眼)セラピー実践編
パニックの症状が起こりそうな予兆を感じたとき、若しくは起こってしまった時に行います。
1.座った状態で、両眼の間にターゲットを置きます。
指でも、ペンでも何でも良いでしょう。
『眼から10センチほどの距離』
『ターゲットがぼやけ始めるけど、二重にはならない距離』
が目安となります。
2.ターゲットを2秒間見つめます。
ターゲットに焦点を合わせると、寄り目になりますよね?
この状態を2秒間キープします。
3.遠くの物に2秒間焦点を移します。
4.以上を20秒から1分繰り返します。
「え、たったこれだけ!?」
はい。
凄く簡単ですけど、かなりの確率でパニック症状を抑える事ができます。
また、吐く息を長くする呼吸法と組み合わせるとさらに効果が上がります。
もし、1分以内に収まらないようであれば、処方されている薬を飲むようにして下さい。
効果は定着していく!
迷走神経のトーン(緊張度合い)は、トレーニングが可能という事が、最近の迷走神経に関する文献により報告されています。
つまり、このトレーニングを長く続けていくことで、迷走神経の緊張度合いが安定するようになり、効果の持続期間はだんだん長くなっていくことが期待できるのです!
パニック障害以外にも!?
いかがでしたか??
今回ご紹介したのは、パニック障害以外にも、胃腸の乱れ、呼吸の制限、偏頭痛の初期症状にも効果を発揮する可能性のあるテクニックです。
そして、一番のメリットは、簡単に出来て、副作用がない事です。
薬に頼る前に、是非一度試してみてはいかがでしょうか??
掛かり付けの医師にご相談の上、行って下さい。
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