背中が硬い。前屈も後ろ反りもつらい。整体や病院で相談すると、返ってくる答えはたいてい「ストレッチをしましょう」「揉んでいきますね」「ボキボキしますね」ではないでしょうか。
こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学に基づいたトレーニングの資格を持つトレーナーとして、体を根本から変える方法をお伝えしています。
結論からお伝えすると、背骨を柔らかくしたいなら、背中ではなく「目」を動かしてください。体や脳の仕組みを考えたとき、目と背骨には深い深いつながりがあります。今回は30秒でできる寄り目のエクササイズを紹介します。
はるなさん(以下「は」)「うん」
なぜ目を動かすと背骨が柔らかくなるのか
目を動かしていけば、背骨にも影響が出ます。例えば僕たちが立っていられるのは、目からの情報や三半規管のバランスの情報があるからです。だから何も考えずにバランスを保って生活ができるわけです。つまり、目には背骨を安定させる仕組みがあるということです。
このあたりの神経科学を見ていくと結構深い話になりますので、ここでは割愛します。それでは自分の体を使って実践していこうと思います。
は「はい」
準備はいいですか?
は「いいよ。」
なんだかいつもやる気がなさそうですね~(笑)
まずは体の動きをチェックする
立って、最初に体の動きをチェックしていきましょう。まず背骨の動きです。前屈してみて、そのあと戻って、後ろに反ってみてください。少しバランスが不安なので、前に腕を組んでも良いかもしれません。
何回かやっていくうちに、だんだん柔らかくなっていきます。あくまでエクササイズの効果で柔らかくなったことを証明するため、しっかり準備運動しておきます。
いかがですか?硬い部分はありますか?
は「後ろが硬い」
後ろが硬い!それではカメラ側を向いて、今度は横に倒します。左右にできたら、次に首の動きもチェックしていきます。目というのは首を安定させる仕組みにも深く関わりがあります。
はじめに顎を引いて、背を高く保って、首を右・左に倒していきます。次に右・左に向いてみます。硬いところはありますか?

は「そんなにない。」
前後ろもやってみましょう。
皆さん、柔らかさというと筋肉の柔らかさを考えがちです。しかし可動域や動きの良さは、前と後ろの筋肉、拮抗筋と主動筋が協調して働くことが大事です。だから目の仕組みを考えてトレーニングを行い、筋肉が働くようになれば、必然的に可動域も広がることが分かります。
これからはるなさんには、寄り目の「ペンシルプッシュアップ」というエクササイズを行ってもらいます。
ペンシルプッシュアップのやり方
まず最初に、ペンを自分の目頭の高さに立て(皆さんがやる時には自分の指でもいいです)、自分の目に向かって近づけていきます。
ペン先が二重になる手前で止めます。ぼやけるのはOKです。ペンが2つになってしまったら行き過ぎです。

は「ここかな」
その辺までで、もう一回いきます。近づけたところで5秒間キープ、5、4、3、2、1。戻って、もう一回いきます。5、4、3、2、1。戻して、ラスト5、4、3、2、1。はいOKです!
⚠️ 目の運動は、気持ち悪くなったり頭痛・めまいを感じたらすぐに中止してください。後ろに反る動きはふらつきやすいので、周りに物がない場所で、無理のない範囲で行いましょう。
30秒後、背中はどう変わったか
それではチェックしてみましょう。さきほど硬さを感じた動きはありますか?
は「(体を後ろに反る動き)これめっちゃ楽!」

見た目もすごく良いです。前屈も良くなってますか。
は「前も!!!後ろは明らかに楽」
楽になりますよね!さきほどはやる気がなかったようでしたが……。
は「体動くようになったら、やる気出てきた。」
やる気が出てきましたね(笑)このように、目を少し動かしてあげるだけで簡単です。

は「首も動く」
いい感じですね。
は「左右差がなかったからあまり感じなかったけど、良くなった」
感覚的には動かすことが楽になるので、可動域が必ずしも広がらなくても、そのように感じられます。
まとめ
普段やらない目の動きを少し行うだけで、すぐに背骨が柔らかくなります。特に「目が疲れる」人には効果があるはずです。皆さんもぜひやってみてください。
- 背骨の硬さは、揉む・伸ばす以外に目からアプローチできる
- 立っていられるのは目と三半規管の情報があるから
- 目には背骨や首を安定させる仕組みがある
- 動きの良さは拮抗筋と主動筋の協調で決まる
- ペンシルプッシュアップ=ペン先が二重になる手前で5秒キープ×3回
- 所要30秒。前屈・後屈・首の動きが変わる
- 目が疲れやすい人ほど効果を感じやすい
- 気持ち悪くなったら中止する
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