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2023.01.20

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視力回復トレーニング『理論と実践』

今回は視力回復トレーニングについてお話します。

僕は視力が0.4から1.5まで回復した過去を持っているので、

皆さんにもご紹介したいと思います。

視力回復トレーニングは、オカルト的な言い方をされることが多くあります。

本当によくなるのか、どのくらいやらなければいけないかなど

あいまいなところがあるので、はっきりさせていこうと思います。

1つ言えることは視力は、1日の中でも変化しています。

これから行う視力回復トレーニングは、その場で視力の変化を感じるかと思います。

人によっては今見ているところが、

これから行うトレーニングをするだけで1段階2段階、

0.8だったのが0.9、1.0になるという変化が起こる可能性があります。

自分の変化を確認しながら行ってください。

いろいろなトレーニングをしていく中で、効果のないことをずっと続けても無駄です。

それは他のトレーニングでもいえますが、自分の体にその場で変化がないものを続けても

長期的に変化が起こることはありません。

だから、自分の体に今起こる変化を指針にしながら、

長期的な変化、自分の体が変わっていくということを基準にしてください。

さっそく視力回復のお話に入ります。

視力視力といいますが、僕たちの視力はひとつのスキルではありません。

一般的に視力は3-5m離れたところの視力表を見て、

Cのわっかが見えるか見えないか、それだけを基準しています。

実際、詳しくみていくと視機能はそれだけではありません。

例えばコントラストを認識する能力、目を自分の思った方向に動かせる能力、

水晶体のいわゆるピント調節を行う筋肉の働き、周辺視野をちゃんと使えるか、

脳の話になりますが、何なのかを認識する力、見ているものがどこにあるのか認識する力、

いろいろなことが関わって視力です。

Cが見えるか見えないかが測られていますが、

実は足りない能力を見極めて、トレーニングして、

もう一度働かせてることで視力は一気によくなる可能性があるということです。

見えないものをただ頑張ってみることが、一般的な視力トレーニングの方法です。

それだけではなく、どの能力が自分には足りないのかを考えます。

コントラストを認識する能力が足りないのであれば、

今はやりのガボールパッチ等を使ってトレーニングし、

動眼神経、水晶体を調整する筋肉の働きがよくないとすれば、目を動かすトレーニングをし、

光に対して脳が過剰に反応しすぎて物を正確に認識できないなら、

100円ショップなどに売っているピンホール眼鏡などを使ってトレーニングをします。

自分にどのトレーニングが効果あるのかということを確かめることが重要です。

ですから、今日ご紹介するトレーニングは1つだけではありません。

何種類か用意しています。全部お伝えするのは難しいので、

その中でもベーシックなもの、皆さんにやっていただきたいもの、

おそらく多くの方に効果があるものをお伝えしますので試してください。

どのくらいトレーニングが必要?

先ほど視力はその場で変化するとお伝えしましたが、もう一つお伝えしなければならないことは、

変化した視力は必ずしも定着するわけではないということです。

何が必要かというと、繰り返しトレーニングを行い、脳に定着させていくことです。

これは神経の可塑性の原則ですが、基本的には何回も繰り返して

神経の刺激を増やすことで人間の体は長期的に変わるということです。

これは視力だけではなく、他のトレーニングすべてに当てはまります。

1回で何かが変わるわけではありませんので、定着させるためには継続的なトレーニングが必要です。

1つの研究によれば、だいたい1日20分くらいのトレーニングを3か月くらい続ける必要があります。

20分とは実際視力を使ってトレーニングしている時間をさします。

トレーニング時間を換算したら、1日の中で30分~40分くらいを毎日行う必要があります。

もう一つお伝えしなければいけないのは、視力というのは特異的なものということです。

例えば3mの視力表で見るのと5mの視力表で見るのは全く違う能力であるということです。

なので3mの視力表で見られるようになったとしても、

それが5mに応用可能かというとまたそれはちがうことになります。

同じ視力であったとしても、距離によって自分の目の使い方は変わります。

それは動くボールを見るときでも違いますし、外に出て光がたくさんある状態で見るときと暗い状況で見るときでも違います。

ですから皆さんは自分のどんな視力を伸ばしていきたいのかチェックし、

それを特異的にトレーニングしていかなければいけません。

もう一つ言えることはいろんなトレーニング方法を紹介しますが、

最終的には自分の見えるようになりたい視力をトレーニングすることになります。

多くの場合、5mの視力表の1.0が見れるようになりたいといった目標を設定するのがいいと思います。

いろいろなトレーニングをしていって、最終的に視力表で見えるようになったCや文字を

繰り返し見ていくことが必要になります。

これからお話しする視力改善の手順は、

まず視力表をチェックする、

トレーニングを行う、

もう一度視力表を見てチェックする、

この一連の流れを繰り返します。

ずっと視力表を見ていると疲れますので、そこでまた視力回復のトレーニングに戻り、

また視力表を見る、このプロセスが視力回復のトレーニングになります。

それでははじめます。

パーミング

最初にお伝えするトレーニングはパーミングという方法です。

日常生活で目の刺激はすごく多いです。

パソコンを見たり、光の刺激だったりが、脳にとって刺激が多すぎることがよくあります。

そのような状況で視覚情報を処理する脳の部分が過剰に働きすぎてしまう時、

視力が正常に働かなくなってしまいます。

その反応を押さえ、視力を正常に戻してあげることをやってみたいと思います。

何か視力を確認できるもの、遠くのカレンダーや近くの見えづらい文字などを見ておいて、

手のひらをこすり合わせて温めてます。

この温めた手で目を覆うようにして5-10秒くらいキープしていきます。

5-10秒といいましたが、暗闇を作った中で暗闇を意識的に見るということです。

ただ目を覆うだけではなく、見えている暗闇をしっかり見るということを行ってください。

そうするとチカチカするようなものが見えたり、

もやもやと光が動くようなものが見えたりすることがあります。

これは本来見えなくてもいいもので、神経が過剰に働きすぎているものの表れです。

なぜかというと、本来目を覆うと、暗くて見えるはずがないのに

モヤモヤが見えるということは、神経が過剰に働きすぎているので、

それを沈めていく、抑えていくというのが一つの目的になります。

5-10秒くらい行った後に、なにかしらで視力を確かめてもらうと

それだけで視力が上がっていたりします。

先ほどの理論に当てはめて考えると、これで視力がよくなるのであれば毎回目を隠すこと、

自分が見えるようになりたい視力、

遠くのカレンダーの文字が見えるようになりたいのであれば

カレンダーの文字を見ていく、これをセットで行なっていくということです。

ラピッドブリンキング

次に行うことは、瞬きです。単純なエクササイズです。

瞬きをするときに目の筋肉、眼瞼挙筋といいます。

実は動眼神経が支配している筋肉で、

できるだけ早く瞬きをすると動眼神経を刺激することができます。

10秒くらい瞬きを早く動かしてみます。

動眼神経は何をする神経かというと、瞬きだけではなく、

水晶体のピント調節を司っている筋肉を働かせる神経でもあるので、

もしかすると視力が変わるかもしれません。

最初にも言ったように自分にどれが当てはまるのかを試してください。

エアハンガー

次は、今とは別の話になります。

視覚情報は処理するのにエネルギーをすごく必要とします。

そのエネルギーは何かというと酸素やグルコースです。

この酸素は栄養を脳に供給するために血管が通っていくことが大事です。

血管を広げて目の栄養供給を増やすことを行います。

それはなにをすればいいかというと、呼吸を止めて少し動くことです。

なぜかというと、呼吸を止めて体内の二酸化炭素の量を増やしてあげると、

末梢の毛細血管が拡張する作用が起こります。

ですから息を吸って吐いて一回息を止めて、この状態で体内の二酸化炭素を増やすために

軽く動いていきます。スクワットなどをします。

スクワット後に呼吸が荒くなってしまうと息を吸いすぎになり、

二酸化炭素を増やすという目的を達成できなくなるので、

普通の呼吸に戻せるくらいの強さで、スクワットを行い、

ちょっと苦しいかなくらいで息を止めて、視力をチェックします。

これも視力アップされる方が多いエクササイズですので、ぜひ試してください。

エクステンションワーク

そして最後です。

これは視力回復のトレーニングをしている人でもなかなか話をする人は少ないです。

僕たちの目などの動きを司っているのは小脳虫部ですが、そこは体幹の筋肉ともつながっていますので、

体幹の筋肉を刺激してすることによって視力が上がったりします。それを行います。

最初に視力をチェックし、できたら手を横に広げます。

広げたら腕を外捻り、後ろに引いて軽く骨盤を前傾し、後ろにぐーっと反らしていきます。

そうすると背中が緊張してきますので、この状態を10-20秒くらい行います。

普段、椅子に座ってパソコン作業をしている人は猫背になりがちで、

そうすると背筋の働きが悪くなり、これが脳の働きを悪くし、

さらに視力の低下を招く可能性もあるので、このトレーニングを試してみてください。

これでまた視力をチェックして、自分の視力に変化がないか確かめてください。

このように、4種類紹介しましたが、もちろん視力回復のトレーニングは

ほかにもたくさんありますので、またの機会にご紹介できればと思います。

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この記事をかいた人

宮崎 ほくと

宮崎 ほくと

〜馬とはカラダで会話する〜究極の【人馬一体】を目指す現役JRA騎手。日本で様々なトレーニング・整体・ボディーワークを経験。自ら渡米し最新の脳神経学に基づくトレーニング理論を学ぶ。

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