本気で姿勢や体の歪みを治したい人へ…..小脳と体のバランス

2DE8A079 D0BC 49B9 980A AB383ACDABC9

姿勢を良くしようとストレッチや筋トレを頑張っているのに、気づけばまた猫背に戻っている。整体に通っても、その場では整うのに数日で元通り。そんな経験はありませんか?

こんにちは、宮崎ほくとです。神経科学に基づいたトレーニングの資格を持つトレーナーとして、体を根本から変える方法をお伝えしています。

結論から言うと、姿勢や体の歪みは「筋肉の癖」だけの問題ではありません。筋肉の緊張度合いをコントロールしているのは脳だからです。この記事では、猫背・ストレートネック・内股歩きに大きく関わる小脳を取り上げ、自分の小脳の左右差を調べるテストと、その場で変化を確かめられるエクササイズを紹介します。

⚠️ 強いめまい、まっすぐ歩けないほどのふらつき、ろれつが回らない、手足が思うように動かせないといった症状は、小脳そのものの病気のサインであることがあります。当てはまる方は自己トレーニングではなく、脳神経内科を受診してください。この記事で紹介するテストは診断ではありません。

(この記事は2019年4月1日に更新されました。)
体の歪みや姿勢は脳から考える?
一般的に、悪い姿勢や筋肉の状態は体の使い方の癖と言われますが、それだけではありません。
筋肉の緊張度合いは脳によってコントロールされている為、脳の働きが直接体のゆがみに影響します。
今日は、その中でも猫背や内股歩きに凄く影響を与えている小脳についてお話しします。
特に整体などの徒手療法だけでは改善しづらい箇所です。体の歪みや左右差を本気で改善したいとお考えの方には絶対に必要な知識です。
後半のエクササイズでは、「脳に変化を起こすこと」をご自身の体で実験して頂きたいと思います。

小脳と体のゆがみ

動きの正確さ、バランス、協調性をコントロール。不必要な動きを抑制するのが小脳の仕事です。
大脳の10分の1の大きさしかない小脳
大きさは大脳の10分の1程の大きさに対して、大脳と同じかそれ以上の神経細胞を有している言われています。
つまり、ものすごく活発なエリアです。
お酒を飲むと影響が出る場所としても有名です。
また、小脳は脳幹と協調して屈筋と伸筋のバランスをとっています。
特に、体幹の伸筋群と密接に繋がっています。
小脳は脳幹と協調して屈筋と伸筋のバランスをとる
その為小脳の働きが悪いと、猫背、ストレートネック、内股歩き、肩の前傾、こんな姿勢やゆがみが表れてきます。普段の姿勢の癖の問題だけではないのです。

小脳の役割

小脳がコントロールするのは動きのABCと言われています。
A=Accuracy正確さ 
B=Balanceバランス
C=Coordination協調性
最初にイメージした動きが、実際に起こった動きと合っているかチェック、不必要な動きを抑制するのが仕事です。
スポーツであれば、正確にボールを蹴る事や、自分の考えたように身体が動いてくれる事などが例としてあげられるでしょう。特に直線的でない複雑な動きで活発に働きます。
前庭器官と協調して体幹を安定させたり、目の動きにも大きく関わっています。
働きが悪くなると伸筋群の働きも同時に悪くなるので、猫背や、ストレートネック、前かがみ、内股歩きの姿勢になります。

小脳のテスト

小脳のテスト方法はたくさんあるのですが今日ご紹介するのは、外側小脳のテスト「RAP」というテストです。
やり方は簡単です。片方の手の指をくっつけて出来るだけ早く表裏を繰り返します。
RAPテスト。片手の指をくっつけて手のひらの表裏を素早く繰り返す
左右別々にテストして、まずはうまく出来ない方を見つけてください。右が右小脳、左が左小脳の働きを表しています。
やりづらい方、リズムが悪い方、早く疲れてしまう方などもチェックします。
そして、苦手な手で次のエクササイズを行います。

脳卒中の研究では、左右で働きの悪い脳は反対側によって抑制される為、余計に働きが悪くなっていく事が分かっています。 つまり働きの悪い脳は、放っておくと更に働きが悪くなってくという事です。

ハンドフィギュアエイト

小脳を活性化させるには、直線的でない複雑な動きが必要です。

これから行っていただくのはシンプルだけどちょっと頭を使う動きです。

小指から、手のひらで眼の前に8の字を描きます。出来るだけ大きな8の字を描くようにして下さい。

1.手のひらが下をむいた状態からスタートします。

2.小指を自分に向けます。

3.小指を下に向けます。

4.手のひらを返して、外側に小指から円を描きます。

5.2〜4の繰り返し

ハンドフィギュアエイト。小指先行で顔の前に大きな8の字を描く

次に、人差し指先行で同じことを行います

1.手のひらが下を向いた状態からスタートします。

2.人差し指を下に向けます

3.人差し指を自分に向けます。

4.手のひらを返して、自分の外側に人差し指から円を描きます。

ハンドフィギュアエイト。人差し指先行で同じ8の字を描く
しばらく行った後、最初苦手だった方の手で「RAP」をもう一度テストしてみます。
もし上達しているように感じられたら、片側でこのエクササイズを続けてみてください。

姿勢を良くしたいと筋トレを始める人は多くいますが、ジムでマシーンを使ってトレーニングしていませんか?動く方向が固定されていたり、直線方向のみの動きは逆に小脳の働きを悪くする事が分かっています。つまり、逆効果になっている可能性があります。スポーツジムに行くと、筋肉隆々の猫背が多いのは偶然ではありません。

アドバンスバージョン

エクササイズで変化がない方。以下を試してみてください。

1.目を瞑って手の8の字をしばらくイメージする

その後「RAP」を再テストします。
宮崎ほくと

今回テストする小脳の外側部は、同時に動きの視覚化に関わってきます。眼を瞑って自分の動きをイメージする事で刺激することができます。

2.眼の動きで刺激する

右小脳
目を瞑った状態で、右上と左下を5秒ずつ見つめる。
左小脳
目を瞑った状態で、左上と右下を5秒ずつ見つめる。
その後もう一度「RAP」をテストします。
宮崎ほくと

眼の動きでも、小脳を刺激することができます。反応がなければ目を開けた状態でも同じように行ってみてください

3.同時に行う

目のポジションと手の動きを一緒に行います。
その後「RAP」をもう一度テストします。

脳はループで機能する?

いかがでしたか?自分の体で面白い発見ができたのではないでしょうか?
これらのエクササイズで小脳の働きを改善できたら、しばらくの間、片側だけで同じエクササイズを続けてみてください。
また、今現在続けている「全てのトレーニング」を小脳の働きが悪い方だけで行うようにしてみて下さい。
きっと姿勢や体のゆがみが整って行くことに気づくはずです。
もちろん、脳は小脳だけではなく、様々な部分がバランスをとって働いています。
その中でも、様々な部分とつながりが深く影響力の大きい箇所のバランスを見ることは、脳から体を改善する第一歩です!
ご意見ご感想、質問もお待ちしてます!

まとめ

  • 姿勢や体の歪みは癖だけの問題ではない。筋肉の緊張は脳がコントロールしている
  • 小脳は大脳の10分の1の大きさなのに大脳と同等以上の神経細胞を持つ、非常に活発なエリア
  • 小脳がコントロールするのは動きのABC(正確さ・バランス・協調性)
  • 働きが落ちると伸筋群も同時に落ち、猫背・ストレートネック・前かがみ・内股歩きにつながる
  • テストはRAP。片手ずつ行い、やりづらい・リズムが悪い・早く疲れる方を見つける
  • エクササイズはハンドフィギュアエイト。苦手な側だけで行い、その後もう一度RAPで確かめる
  • 変化がなければ①動きをイメージする ②眼の位置で刺激する ③同時に行うを試す
  • 直線的で固定された動きは逆に小脳の働きを落とす。マシントレーニング中心の人は要注意

関連記事

上部へスクロール